2023年銚子市の話題
銚子市が2023年に“市制90周年”を迎えました。

銚子市の市制施行は昭和8年2月、今年は90年の節目の年。
*広報ちょうしが「市制施行90周年記念号」として特集。
懐かしい写真が沢山有りました。
昭和50年位のありの市(陣屋町)や昭和43年の犬吠スカイタワー、昭和48年の犬吠オーシャンランド、平成8年に運航終了した“渡し船”の写真は感涙ものです。
*広報から一部分を抜粋してまとめてみました。
銚子市誕生から90年のあゆみ
【銚子市は昭和8年2月に市制施行】
本銚子町・銚子町・西銚子町・富浦町の三町一村が合併。県内では二番目の市(人口は4万3,575人)。
昭和12年2月高神村、海上村を編入。昭和29年4月船木村、椎柴村を編入。 昭和30年2月豊里村を編入。
*市制施行当初メインストリートは道路は舗装されていませんでした。
本城から松岸に向かう街道では馬が肥料を運んでいたそうです。
【庁舎に移転の歴史あり】
市制施行当時、庁舎は末広町にあったが、昭和20年3月の空襲で焼失。
三軒町にあった県立銚子工業学校を仮庁舎とした。
その後妙見町にあった興野国民学校講堂(後の興野小学校)に移る。
庁舎は昭和24年に末広町に再建した。
昭和50年に末広町から今の若宮町に移転した。
(広報ちょうし令和5年1月号より抜粋)

90年間の銚子市の話題・施策・時代背景など
(広報ちょうし令和5年1月号より)
【昭和】
昭和8年3月 国鉄佐松線全線開通。
(佐松線=佐倉から松岸の間)
昭和9年10月 銚子漁港魚市場開設。
昭和16年12月 太平洋戦争ぼっ発。
昭和20年8月 太平洋戦争終結。
昭和20年銚子は空襲により焼かれ多数の死傷者を出した。
市制施行後の発展により道路の拡張が行われたが、太平洋戦争で焼失した。
(第1次空襲から第4次空襲で死傷者計1,349人、焼失は5,328余戸)
昭和25年1月 中学校銚子半島1周駅伝大会始まる。
(現在の駅伝の距離は市内6区間15.8km)
昭和34年3月 銚子半島一帯が水郷国定公園に指定。
(霞ヶ浦から銚子までの利根川流域が厚生省から認可を受けた)
昭和34年6月 常世田薬師(常灯寺)木造薬師如来坐像が重要文化財に。
木造薬師如来坐像は目の病にご利益があるとされている。
*常灯寺の住所:銚子市常世田町53-1
昭和37年12月 銚子大橋開通。
国内最大級の橋(色は赤でした)。
当初は有料だったが昭和49年5月に無料化。
(無料化直前の料金:自動車120円、軽自動車20円、自転車10円、徒歩5円。徒歩での通行も有料だった。)
昭和44年 蒸気機関車(SL)が銚子駅から姿を消す。
(国鉄の無煙化計画によるもので全国の路線で行われた。)
昭和45年8月 みなとまつり始まる。
昭和48年 若潮国体。
聖火リレーが市役所から出発、昭和天皇・香淳皇后がご臨席。
(銚子市営球場で銚子商業が作新学院を決勝戦で破り優勝した。作新学院「江川卓」の豪速球は語り草になっている)
昭和49年8月 県立銚子商業高校が夏の全国高校野球選手権大会で優勝。
(エース土屋投手の快投は凄かった)
昭和49年10月 国鉄総武本線・成田線全線電化。
昭和50年頃、陣屋町で“ありの市”がすずらん通りで春と秋に3日間開かれていました。地元約60店舗に加えて露店が100近く参加して縁日の様でした。
昭和60年4月 NHK連続テレビ小説「澪つくし」放映開始。
(澪つくしは醤油屋の娘と漁師の網元の長男との純愛を描いた連ドラで舞台は外川。主人公「かおる」が通学に使用した駅として銚子電鉄「本銚子駅」が登場した。)

【平成】
平成4年3月 銚子銀座通りココロード銚子完成。
平成6年3月 銚子駅前通りシンボルロード完成。
平成8年 「渡し船」が運航終了、88年の歴史に幕。
(銚子大橋が出来るまで茨城県波崎町の人にとって大事な移動手段でした)
平成9年3月 本通りマイロード完成。
平成11年4月 銚子マリーナ開業。
(映画「コンフィデンスマンJP英雄編」のロケで使われました)
平成11年12月 「ミレニアムイベントin銚子」開催。
(日本の渚100選に選ばれた君ヶ浜が沢山の人でいっぱいになりました。霧ヶ浜が変化して君ヶ浜と呼ばれるようになった)
平成12年3月 利根かもめ大橋(有料道路)開通。
(銚子市と神栖市をつなぐ。カモメの羽ばたきがデザインされている。)
平成12年12月 「世紀越えイベントin銚子」開催。
平成14年3月 犬吠埼の白亜紀浅海堆積物が国の天然記念物に指定。
(犬吠埼灯台が建つ岬はかつて海の底でしたが隆起して段丘になったところ。岬は約1億2000万年前の地層。)
平成14年 銚子駅前はフリーマーケットで賑わいました
平成16年4月 千葉科学大学開学。
平成17年11月 十字屋銚子店閉店
平成22年 ゆめ半島千葉国体。
平成24年9月 「銚子ジオパーク」が日本ジオパークに認定。
(銚子ジオパークのみどころは『屛風ヶ浦』『夫婦ヶ鼻』『犬吠埼』『犬岩・千騎ヶ岩・愛宕山』の4つ。)

平成25年3月 2代目銚子大橋全線開通。
(歩道が整備されたので散歩やジョギングでの利用も増えました)
平成25年3月 銚子市沖海上にて洋上風力発電の実証実験が始まる。
(東京電力と東京大学が共同で風況観測タワーを設置、風況を観測する風況観測システムの実証実験。)
平成27年8月 「ちょーぴー」が市公認キャラクターに
平成28年3月 屛風ヶ浦が国の名勝及び天然記念物に
(屛風ヶ浦は全長約10km高さ20~60mの壮大な海食崖。約300万年前から約10万年前の縞模様の地層)
平成28年4月 日本遺産の県内第一号に北総四都市江戸紀行。
(北総四都市とは、城下町『佐倉』、門前町『成田』、商家の町『佐原』、港町『銚子』。)
平成30年4月 JR銚子駅新駅舎完成
(待合室もきれいになりました。銚子を紹介する展示や駅ピアノも設置。)

【令和】
令和2年12月 犬吠埼灯台が重要文化財に。
(明治7年に初点灯。高さ31.3mの西洋式第一等灯台。)
令和4年10月 旧公正會館が登録有形文化財に。
(財團法人公正會の本部建物。公正會は大正14年(1925)にヤマサ醤油の濱口梧洞(儀兵衛)が設立。目的は“社会教育事業経営”でした。)
令和4年12月 弦哲也氏を名誉市民に推挙する議案を市議会が可決。
(弦哲也さんは銚子出身、『天城越え』『ふたり酒』等で知られる作曲家。2015年『犬吠埼~俺の故郷』をリリース、最近銚子で講演会を開いた)
令和5年1月 銚子漁港は「水揚げ量12年連続日本一」を獲得しました。
「春キャベツの出荷量も日本一」を獲得。
*銚子市の人口のピークは昭和40年10月発表の国勢調査で、9万1,492人。
市内宿泊客数のピークは昭和50年(1985)の58万7千人。
令和4年12月1日現在の銚子市人口は、5万512人。(前年から若干減)
*次ページで「2022年に目立った話題」を書いています。
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