フックの使い方が鍵-「書ける人だけが手にするもの」齋藤孝著-感想

感想

構成がプロの作家らしいなと思いました

読書の大切さを最初に書く本が多いと思います。
書くためには読書がなければいけないので当然です。
しかしこの本は最後の方に回しています。一般的な導入にしたくなかったのかもしれません。

最初は、話すように書いてはどうですか?と提案、“やさしい入り方”をしています。
次に書くための自分なりの着目点(フック)作り方・見つけ方を例として説明、
“書き方の基本方法”を解説しています。ある意味参考書的な話です。

その次には少し砕けて齋藤先生が“読者に寄り添う感じで悩みを解決する方法”を説明している。
ここで気持ちがすこし楽になったところで、
最後に「どうして書くのか・その目的」と「書くことで手に入れるもの」をまとめて書いています。

最後は「コボちゃん作文」でまとめています

4コマ漫画のコボちゃんについて知っていましたが、コボちゃん作文については知りませんでした。
なのでこの話には感動しました。*内容はネタバレになるためここでは書きません。
筆者はこのエピソードが一番書きたかったのではいかと思いました。

この本には「齋藤先生の書くことについてのテクニック」が沢山書いてあります

この本は「先生が書くことで得た知識」を集めた本だと思います。
文章はエッセイ的な文章の組み合わせていてやさしいです。
その文章の一つ一つが読み切りとして出来上がっている。
文をある程度書かれている人にとっては、「読み切れる身近な文章」例として勉強になります。
また長い文章の書き方、構成の仕方など参考になる点もありました。
齋藤先生がこの本で教えていることは実際に本の中で使われているので、そのテクニックを知ることも出来ます。
実際に書いてみることが大切、そのためにどう動いたらいいのか、その方法が書かれています。
書くことは楽しい、その提案でもあります。

*この本を読んで自分自身気づいたことがありました。