フックの使い方が鍵-「書ける人だけが手にするもの」齋藤孝著-感想

第2章の「フック」の解説がわかりやすかった

・読者の心をフックする、「問いかけ」の興味・関心から調べる。
・自分のまわりで体験したことや見聞きしたことを使って書いてみる。
・名文をフックとして自分なりの考えをひっかけていく。
・エビソードをフックとして自分の考えをひっかける。
・実体験エピソード(実際にやってみたこと)を書くことで自分の文章の価値を上げる、など。

*文章を書くためにテーマは何?と考えてしまうと、(自分もそうですが)構えてしまい書くことを始めるのに苦労します。この本はあまりテーマという言葉を使用していません。
上にあげたようなフック(道具)を使う事で、書くために必要な題材(材料)の見つけ方を書いているような気がします。
あることをフックすることで自分の考え方が明確になる。
それで文章をつくってはどうかという提案です。
基本的なテクニックも例を挙げて丁寧に書かれていますので、そのテクニックを使って書いてみるのもいいのでないかと思います。

この本が伝えたかった事とは?

若い人に文章を書く楽しさを知ってほしい。自分の意見を文章として書いてほしい

SNSや漫画などを題材として取りあげているのも、興味のあることを元にして、
自分の視点で文章を書いてほしいからなのだと思います。
とにかく身の回りのことから書くことを始めて欲しい。
若い人に向けての熱い想いがあります。

・文章を書きなれている人や中年の事始めにも役立つ。

ビジネス本や名著・詩などの題材にも気配りしています。
本のカバーは漫画チックで学生を意識しているのかなと思いますが、
全体的には様々なテクニックも沢山書いてあります。
大人の読み物としても面白くてためになると思います。

*次ページは、感想です。