犬吠埼灯台風景-海岸に咲く花-「海と陸の境目」千葉県銚子市から

銚子市君ヶ浜海岸 海辺の花々(coastal plants)

春から初夏の海に行って海辺に咲く小さな花を見かけると、その逞しさに驚きます。
何しろ日中に照らされた砂浜は高温ですし、海風は容赦なく吹き付けます。風は植物の水分を奪い塩分を運んできます。とても厳しい環境なのです。
しかし不利な環境であっても浜辺の花は負けていません。環境に順応して生活しているのです。
そんな海辺の花を写真に撮ってみました。

銚子の海岸のそばには「ハマ」がつく植物が沢山育っています。(時期は限られます)

ハマヒルガオ 2020年5月

ハマヒルガオ 君ヶ浜海岸にて
ハマヒルガオ 君ヶ浜海岸にて

ヒルガオ科の多年草。海岸の砂地に自生。地下茎を長く延ばし、地上茎は長く地に臥す。葉は腎臓形厚質で光沢がある。初夏、葉に漏斗状のアサガオに似た淡紅色の花を開く。*出典:広辞苑第三版

ハマダイコン 2020年4月

ハマダイコン 銚子市君ヶ浜海岸にて
ハマダイコン 銚子市君ヶ浜海岸にて

海岸の砂地にはえる越年生草本でダイコンの野生化したもの。全体がやせて体質は粗剛で荒い毛が多い。根は長いが太くはならず、かたいので食用にはならない。地味の肥えた所にはえると肥大化してやわらかくなる。4月頃枝の頂から頭部がたいらな総状花序を出し、淡紅紫色の花をつける。まれに白色花がある。(シロバナハマダイコン)
*出典:牧野新日本植物図鑑 株式会社 北隆館 刊

他にも、銚子の海岸で咲いている花のご紹介

ハマゴウ(夏~秋)、ハマツメグサ(春~夏)、ハマアキノキリンソウ(秋)、ハマドウ(春~夏)、スカシユリ(夏)、イソギク(秋)などがあります。
*下記写真は「銚子ジオパークまるごとガイド」より写真の一部を転載しました。

海岸植物-銚子市犬吠埼 
海岸植物-銚子市犬吠埼

犬吠駅(銚子電鉄)近く 

向日葵(ひまわり) 2021年8月  

犬吠駅をバックにして元気なひまわり達です。ここで銚子電鉄の青い電車がホームに入ってくれると良かったのですが‥‥。

銚子電鉄犬吠駅とひまわり
銚子電鉄犬吠駅とひまわり

なかなかお出かけが難しいご時世ですが、海辺の花々は時期になれば元気に花を咲かせているはずです。旅の途中に会いに来てくださいね。

*最後まで読んでいただきありがとうございました。

犬吠埼灯台の歴史について書いた記事もありますので、興味のある方は是非読んでみてください。