オリックスはここまで5勝7敗の4位。
山本由伸もローテで登板してくる予定なので厳しい戦いになる。
マリーンズはマーティンの活躍に期待。
*初戦は藤原・安田・平沢がスタメンに入った。捕手は松川で一塁に佐藤都。
佐々木千隼・三木が一軍に合流した。
2022年4月8日(金)
ロッテ対オリックス 1回戦 ZOZOマリン
5 対 0でロッテの勝ち
勝ち:石川歩 S 負け:山岡
石川が序盤ストレート・シンカーが決まり打ち取る。
B山岡もストレートとスライダーが鋭く変化、緩急も良かった。
中盤まで投手戦も、7回マーティンが甘いボールを逃さなかった・2ランで先制。
8回もレアードら4連打で3点追加し、マリーンズが完勝した。
石川の好投が素晴らしかった。
シンカー・チェンジアップ・カットを丁寧にコーナーに決めた。
8回ランナー2人おいて吉田正尚を迎えるも、低めにコントロールして抑えた。
9回は一軍に上った佐々木千が初登板、ランナー出すもゼロに抑えた。
【試合を決めた3つのポイント】
①石川8回4安打無失点の好投。丁寧に低めにコントロールした。
松川のリードも冴えた。
②マーティンが先制の1号2ラン。初球の甘い変化球をとらえた。
ライトスタンド中段に完ぺきな当たり。
③佐藤都がマルチでチャンスメイク。
2022年4月9日(土)
ロッテ対オリックス 2回戦 ZOZOマリン
2 対 4 でオリックスの勝ち
勝ち: 山本 S 負け:小島
小島対山本由伸との対決。ZOZOは風が強かった。
*8番セカンドで福田光がスタメン。安田は6番でファースト。サードはエチェバリア。
小島はストレートが低めにコントロール、チェンジアップも効果的に打ち取る。
M立ち上がり山本の立ち上がりを攻めた。
髙部・藤原とヒットで出てレアードフォアボールで1アウト満塁に。
マーティンの犠飛で1点先制した。
その後もM山本が制球に苦しみ、四球がらみでチャンス作るも、
山本が要所を締めて得点ならず。足も封じられて攻めきれなかった。
結局山本に8回を2点に抑えられてしまった。
4回まで小島ストレート変化球を丁寧に決めて好投。
しかし5回にエラー・ヒットのピンチつくると。佐野に3ランを打たれ逆転。うまく打たれた。
Mは8回レアードがレフトにソロHRで1点差に詰め寄る。
8回は小島から鈴木昭にスイッチも制球に苦しみ、福田にタイムリー打たれ追加点を取られた。
M8回ビドルを攻めるも得点できず、最後まで攻めきれなかった。
【試合を決めた3つのポイント】
①小島7回4安打と粘れるも3HRで3失点と粘って投げた。
5回のエラーがらみでのピンチから被弾が残念。
②8回レアードがレフトに強烈なソロホームラン(NPB通算200号)。極上の「ウニ」を握った。
③藤原猛打賞。内野安打・セフティバントもあり。積極的なバッティング。
守備でもらしさを魅せた。
2022年4月10日(日)
ロッテ対オリックス 3回戦 ZOZOマリン
5 対 0 でロッテの勝ち
勝ち:佐々木朗希 負け:宮城
千葉ロッテの佐々木朗希が無安打・無失点「完全試合」達成 ‼
28年ぶりの歴史的快挙。
「13者連続奪三振」のNPB新記録樹立。
佐々木朗希登板試合。
*スタメン3番にセカンド中村奨吾が復帰。捕手は松川で佐藤都がファーストに入った。
佐々木朗は序盤から160k超の速球を連発。フォークも鋭く落ちた。
ストレート・フォークともにコントロールが良かった。
初回3番吉田正尚からフォークで三振を取ると、4回再び吉田正尚から再び三振を奪い、10連続奪三振のNPB記録を塗り替えた。
M打線は初回B宮城から髙部・藤原連続ヒット、レアードの内野ゴロで髙部がホーム踏んで1点先制した。
2回以降宮城もストレート・スライダーの切れが出てきた。
同級生・佐々木朗希との投手戦になった。
中盤佐々木朗希の快投は続いた。4以降も三振を続けて5回には13者連続三振を達成。
NPB連続奪三振記録を大幅に更新した。
佐々木朗希の好投に打線が応えた。
6回中村奨がデットボールで出塁すると、レアードがレフトにタイムリー2塁打で2点目。
佐藤都がヒットでつなぐとエチェバリアがセンターにタイムリーを打って3点目を入れた。
藤岡もフォアボール選び満塁にすると、松川がセンターフェンス直撃のタイムリーツーベースで走者一掃した。
5点取って勝負を決めた。
佐々木朗は8回でも急速が落ちなかった。160k超の速球を軸にラベロ・福田・渡部と三者三振に打ち取る。
9回も最後代打で登場した杉本を三振にとって「完全試合」を達成した。
* 1試合19奪三振のNPB記録(B野田)に並んだ。
*160kのストレートと高速フォークに変化球を自在に操って、オリックス打線に得点どころかランナー出すことも許さなかった。いままでこんな投手がいただろうか。いやいるわけがない。
過去160kを投げ続ける投手なんていなかったのだ。
【試合を決めた3つのポイント】
①佐々木朗希が9回27人に対して一人もランナーを出さず「完全試合」達成 ‼
13奪三振のNPB記録を樹立。1試合19奪三振の日本記録に並んだ。
② 松川虎生好リード。佐々木朗希の完全試合を支えた。
打撃でも6回走者一掃の2ベース打ってダメ押しの追加点。
③レアード初回ゴロで得点に絡む。 6回はタイムリー2塁打、貴重な追加点入れた。
マリーンズで良かった選手(MVPs) :カード成績を勝手に評価
選手名 | 初戦 | 2戦目 | 3戦目 | MVPs |
---|---|---|---|---|
(投手陣) | 〇△▲ | 〇△▲ | 〇△▲ | ◎〇△ |
石川歩 | 8回4安打無失点と好投。安定度抜群。 | ◎ | ||
小島 | 7回3安打で3失点と粘投。 | △ | ||
佐々木朗希 | 「完全試合」達成!! NPB記録の13連続奪三振。1試合19奪三振のタイ記録。 | ◎◎ | ||
佐々木千隼 | 9回1イニング無失点に抑えた。 | |||
鈴木昭 | 8回登板もヒットと四球で満塁として、タイムリー打たれ1失点。 | |||
廣畑 | 8回1アウト満塁のピンチをダブルプレーに抑えた。 | 〇 | ||
小野 | 9回1イニング無失点。 | |||
益田 | ||||
選手名 | 初戦 | 2戦目 | 3戦目 | MVPs |
(野手) | 〇△▲ | 〇△▲ | 〇△▲ | ◎〇△ |
髙部 | 7回2盗決めた。 | マルチ。 | 初回ヒット。 | |
藤原 | 足も使って猛打賞。 3回はセンターフライをナイスキャッチ。8回はセフティバントでチャンス拡大。 | 初回内野安打で出塁、2盗成功。チャンス拡大。 | 〇 | |
安田 | 8回ライト前Hでチームバッティング。 | |||
佐藤都 | (ファースト) 7回ヒットでチャンスメイク。8回センター前タイムリー。 マルチ2打点。 | (捕手) | (ファースト) | |
レアード | 8回センタータイムリー。貴重な追加点。 | 8回レフトにソロで2点目。マルチ。 | 6回タイムリー2塁打、貴重な追加点入れた。 | ◎ |
マーティン | 1号先制2ラン。マルチ。 | 初回ライトへ犠飛で先制。風無ければスタンドイン? | 〇 | |
エチェバリア | 6回にタイムリー。 2盗成功。マルチ。 | 〇 | ||
平沢 | 7回セカンドゴロを1塁に悪送球。 | |||
福田光輝 | セカンドスタメンもアピールできず。 | |||
中村奨吾 | 3番セカンドでスタメン入り。 4回2塁打でチャンスメイク。 | |||
松川虎生 | 石川を好リード。 | 佐々木朗との息もピッタリ。完全試合達成を後押し。 6回は走者一掃のタイムリー2塁打。 | ◎ | |
藤岡 | 5回ショートゴロの処理・1塁へ悪送球。 | 5回送りバント決めた。 | ||
岡 | ||||
和田康士郎 | 代走2盗決めた。 | |||
選手名 | 初戦 | 2戦目 | 3戦目 | MVPs |
3連戦まとめ:佐々木朗希の完全試合で勝越し!
2022年4月8日~4月10日
ロッテ対オリックス1-3回戦
対オリックス 2 勝 1 敗 ロッテこのカード勝越した。
【トピック】
初戦は石川が好投を続けて、終盤打線が山岡を攻略した。
佐藤都がチャンスメイクして、マーティンが初球をライトスタンドに仕留めた。
佐藤・マーティンともに集中していた。
石川がピンチにも動ぜず。丁寧な投球を続けた。松川との息もピッタリだった。
これで開幕以来23イニング無失点。素晴らしいの一言だった。
2戦目は小島が好投も5回の一発での3失点に泣いた。
佐野にボールが少し甘く入った。この3ランHRはもったいなかった。
M打線は山本を粘り強く攻めたが、要所をしめられ得点できず。
小島の後は鈴木昭が登板、またも制球が安定せずランナー貯めると、追加点を取られた。
Mは8回かわったBビドルを攻めるも得点できず。
マリーンズは10安打打つもタイムリーが出なかった。
3戦目は、佐々木朗希が3戦目にして実力を発揮しオリックスを圧倒した。
初回から160k超のストレートが走りフォークが鋭く変化・緩急も使って三振の山を築いた。
打線は5回チャンスにレアード・エチェバリアがタイムリーでリードを広げる。
さらに満塁から松川が走者一掃の2ベースでゲームを決めた。
佐々木朗希の160kの速球は最後まで衰えなかった。
連続奪三振を13に塗り替えた。
1試合の奪三振記録19に並んだ。
そして「完全試合」達成と驚きしかなかった。
【感想】
M先発投手1・2戦は中盤まで投げてゲームを作った。
特に石川が素晴らしかった。ここまで3試合登板して23イニング無失点と続けている。
リリーフ陣も佐々木千隼が戻ってきた。益田も徐々に本格モードに。
鈴木昭が心配だが‥。
マーティンが初戦はHR、2戦目は犠飛とチャンスに結果を出す。
ボールも上がり始めて調子も上向き。
レアードもコンスタントに打っている。
エチェバリアも
藤原も2戦目に猛打賞とのってきた。
チームに勢いが出せる選手なので大いに期待したい。
3戦目登板した佐々木朗希のプロ初完投にして「完全試合」達成が衝撃だった 。

160k超のストレートを連発するのも凄いのに、高速フォークの変化も鋭く三振の山を築いた。
緩急をつけたスライダーや意表をつくカーブを混ぜるなど的を絞らせなかった。
佐々木朗希がストレート・フォークのコンビネーションだけでなく、他の球種も自在に扱った。
オリックス打者をまよわせた。空振り三振だけでなく見逃しも多かった。
ゾーンでの勝負を意識したそうだが、それも自分の持ち球を理解してコントロールよく投げる自信があればこそ。
特に吉田正尚に対しての投球は素晴らしかった。
初打席はフォーク・2打席目にはカーブで緩急を使う。3打席目は一転してストレートで入るなど球種を変えた。
狙い球を絞らせないことで三振の少ない吉田正から3打席3三振をとった。
試合を通して佐々木朗と松川の相性の良さが見えた。
佐々木朗は160kのストレートをゾーンに決めると、打者の外角をかすめるように落ちる高速フォークで空振りを取る。高低の変化にプラスしてベースの幅をうまく使うコントロールが素晴らしかった。
さらにスライダー・カーブなど緩急を加えて相手の狙いをはずす。
ボールを意識させたらストライクゾーンから左右に外すことで、さらに相手を翻弄し続けた。
ストレートとフォークだけの配球では限界がある。
佐々木朗希が各球種を自在にコントロールしていたのには非常に驚いた。
松川も頭を使って佐々木朗の良さを引き出していた。
さらに松川はリードだけでなく打撃もパワフル。低めをセンター奥に運び佐々木朗を援護した。
佐々木朗希の素晴らしい投球と松川のクレバーなリードが、28年振り「完全試合」の扉を開いた。
佐々木朗希が今季本格ローテ入り3度目の登板で、はやくもエンジン全開。
「完全試合」を達成、NPBに歴史をつくった。
これからどういうキャリアを残すのか?想像もできない。
しかしホント味方で良かった。
佐々木朗希は入団時からあれこれ言われたが、
千葉ロッテの「佐々木朗希」育成方針が間違ってなかったことを、彼自身がその『圧倒的なパフォーマンス』で証明した。
対山本由伸での敗戦は残念だが、3戦目を佐々木朗希で勝って、結果的には勝越し。
今年は2戦目まで1勝1敗で行けば「絶対エース」がいるので、
カードの勝ち越しも増えるし、連敗も少なくて済む。
他の5球団にとって好投を続けるマリーンズ先発投手陣は非常にやっかい。
そして今回の『佐々木朗希の快投』は他の5球団を震撼させた。
先発投手が揃っているので、「勝ち星の計算が出来る」のは昨年と大きく違う所。
「頂点をつかむ!」期待が確信に変わりつつある。
*最後までお読みいただきありがとうございました。