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佐々木朗希9回1失点の好投もM完封負け-B山﨑山本宮城を攻略できず3連敗-2022ロッテ対オリックス20-22

ロッテはソフトバンク戦に3連勝と好調でZOZOマリン。これ以上ない状況で3位オリックスを迎えた。
上位進出のために最低でも勝ち越ししたい。初戦佐々木朗希で勝利して優勢にカードをすすめたい。

対オリックス戦20-22の結果

2022年9月2日(金)
ロッテ対オリックス20回戦 ZOZOマリン
0 対 1でオリックスの勝ち
勝ち:山﨑福 S阿部   負け:佐々木朗希

2022年9月3日(土)
ロッテ対オリックス21回戦 ZOZOマリン
3 対 4 でオリックスの勝ち
勝ち:山本由伸    負け:ロメロ

2022年9月4日(日)
ロッテ対オリックス22回戦 ZOZOマリン
2 対5 でオリックスの勝ち
勝ち:宮城  S阿部   負け:小島

【3連戦の成績】
2022年9月2日~9月4日
2022ロッテ対オリックス20-22回戦
対オリックス 0勝 3敗  ロッテこのカード3連敗した。

マリーンズで良かった選手(MVPs):カード成績を勝手に評価

選手名初戦2戦目3戦目MVPs
(投手陣) 〇△▲ 〇△▲ 〇△▲ ◎〇△
佐々木朗希 9回4安打9奪三振の1失点の好投。
ロメロ5回1/3を5安打3失点。
小島6回6安打5失点。
東條6回の2/3イニングを2安打1失点。 6回1イニングを無失点。
益田7回1イニングを無失点。
西野7回1イニングを無失点。8回1イニングを無失点。
田中靖9回1イニングを無失点。
ゲレーロ8回1イニングを無失点。
オスナ9回1イニングを無失点。
選手名初戦2戦目3戦目MVPs
(野手) 〇△▲〇△▲ 〇△▲ ◎〇△
荻野マルチ4-15回レフトに犠飛。
髙部初回内野安打で出塁すると2盗成功。
8回送りバント成功。
4-1
中村奨吾7回レフトにヒットでつなぎ。4-1
山口航3-17回レフトにタイムリー。
井上7回2点タイムリー2ベース。4回ヒット後、岡の内野安打で3塁でアウトに(走塁ミス)。
安田7回ファーストゴロで3塁走者をホームに。
(7右)4-0(7右)
藤原(7右)3-0
佐藤都(8捕)(8捕)(9捕)
茶谷(9遊)(9遊)(8遊)
2回センターにタイムリー。マルチ。
レアード代打
角中代打代打代打
小川
三木
和田康士郎代走
柿沼代打
選手名初戦2戦目3戦目MVPs

トピックと感想

【初戦は】佐々木朗希登板試合。
初回からオリックスの奇襲。先頭がいきなりのセフティバント、
アウトにとられるも2番もセフティバントを実行、明らかに“佐々木の立ち上がりをかき回そう”という作戦だった。(
佐々木朗希も以前に自身のバント処理で送球ミスの経験もあり、オリックスもそのあたりをついてきた)
しかし動揺することなく3番吉田正尚を三振にとって初回を3人で終わらせられるのは佐々木朗だった。
成長している姿を見せた。

マリーンズは初回から山﨑福をじっくりと攻めた。
髙部がピッチャーゴロ内野安打で出塁するし2盗成功も、
中村奨が三振、山口がフォアボールで2アウト1・2塁も井上が凡退をチグハグな攻撃。
3回も2アウト2塁で中村奨が三振。
序盤は投げさせてフォアボールも選んだが、“追い込まれての変化球三振”もあった。

M打線はリードして逃げ切りを図りたかったのだが、先発の山﨑福を攻めきれず
ストレートの制球が良くなって丁寧に内外角に決める。
落ちる球も鋭く変化し5回まで2安打無失点に打ち取った。

佐々木は5回頓宮にデットボールを与える。
宗に初球高めのボールをライトにヒットでノーアウト1・3塁のピンチに。
1アウト取るも伏見にしぶとくショートゴロを打たれて1点先制された。
宗の積極的なバッティングが光った。ここがチャンスと思い切りが良かった。

6回からは山﨑颯一郎にスィッチ。
ストレートが伸びていた。3回を1安打無失点に。
最後は阿部に抑えられて完封負けを喫した。(阿部投手初セーブ)

佐々木朗希は最後まで自分の投球をして、9回を1失点と好投した。

しかしマリーンズ打線はその力投にこたえることが出来なかった。
オリックスの山﨑福、山﨑颯一郎、阿部のリレーの前に4安打無失点は淋しかった。

*本来の佐々木朗希がもどってきつつある。
初回からストレートはでフォークも鋭く変化した。
9回になっても161kをマークするなど「彼には当たり前でも、普通でない投球」だった。
「シーズン終盤になって9回を投げ切れたのが嬉しい」と悔しさを隠してコメントした。

佐々木朗が抑えているのに点が取れないのが問題だった。(以前も数回やっている)

B先発は山﨑福投手で、全くでない投手ではない。何か策が欲しかったと思うのは自分だけだろうか?
(実際オリックスは佐々木と当たるたびに作戦を工夫し実行にうつしている)
マリーンズが相手山﨑福に対して目に見える作戦が出来たかと言えば、疑問が残る‥。

【2戦目は】大エース山本由伸とロメロの対決
立ち上がりはロメロが良かった。3回までノーヒットピッチング。
マリーンズは山本を攻めるもホームが遠い。

4回オリックスの攻撃は2アウトから宗がセンター前ヒットで出塁すると、
次打者安達がロメロの高めストレートを右方向にうまく流した。
ライトへ先制のタイムリー2ベースを放ち1点を取った。

ランアンドヒットが出ていて中嶋監督の積極采配が当たった

5回は完全に山本由伸ペース。
4番山口航、5番井上、6番安田が三者連続の空振り三振にきってとられた。

6回は吉田がヒット・頓宮もヒットで続く。宗が送りバントを決めて1アウト2・3塁に進めた。
ここでマリーンズはロメロから東條にスィッチ。
安達に高めのボールをライトへ2点タイムリー2ベースを打たれた
この後若月がサードへ内野安打、紅林のライトフライで2アウト1・3塁に進めた。
9番元の打席になり、2塁走者が2盗塁をしかけた。
2盗塁を決める間に3塁走者の安達がホームスチールを成功させた。

同点ノーアウト1・2塁で登板した2番手東條が気の毒だった。
前半戦であれば6回はロメロにまかせたはず。
間のつくれない交代が精神的な乱れをうんでいなかったか?。

(結果的にはこの足を使って奪われたこの4点目がきいた)

7回にマリーンズが反撃開始、荻野がライトへヒットで出塁すると、中村奨がレフトにヒットでつなぐ。
1アウト1・2塁から山口航がタイムリーで1点返した。なおも1・2塁から井上がライトへタイムリー2ベースで2点目をとった。2・3塁から安田がファーストゴロの時に3塁走者がかえって3点目を入れた。

あと1点差まで詰め寄るも、オリックスは終盤に投手交替はなかった。
8回9回と山本由伸が3人ずつで片付けてマリーンズに勝利した。

*中嶋オリックスがロメロに足でプレッシャーをかけて先制点につなげた。甘いボールを逃さない、
安達・宗がいい仕事をした。最後まで調子の落ちなかったエース山本由伸に、終盤もまかせて勝ち切った。

かたやマリーンズの投手交替は、ロメロの交代についてはタイミングがよくなかったような気もした。
そんなMの事情や乱れに乗じて、中嶋監督は策を繰り出した。
予定にはない?作戦も、選手が思い切って実行し結果に結びつけた。

(Bは投打に首脳陣の選手に対しての“信頼度の違い”がすけて見えるような戦い方だった。)

*この試合、藤原を7番先発起用。
1軍即先発は悪いとは思わないが、1軍での勘も今一つのはずで、
山本由伸相手にはこれがベストだったのか?とても疑問。

【3戦目は】小島が先発。小島の“戻ってきた勝ち運”で連敗ストップを狙った。
小島は2回頓宮にライトへヒットで出塁されると、
紅林にセンターへ2塁打で1アウト2・3塁のピンチになった。
ここで伏見に狙われた、低めをセンター前タイムリーで1失点。
2アウト2・3塁から西村にセンターへ2点タイムリー2ベースで計3点取られた。
いずれもセンター返しでの失点は小島に対しての作戦もあったのだろうが、ボールも甘く入り打たれた。

宮城はストレート・カット・チェンジアップを低めに集めて打ち取っていく。
粘りの投球。

反撃は2回の裏山口と安田がフォアボール選んで1・2塁から、
岡は三振で2アウトから、茶谷が粘ってレフト前にタイムリーで1点返した。

4回1アウトから井上がヒットで出塁、岡が三塁線にゴロを打って内野安打とおもいきや、井上がセカンドからサードに走っていてサードで完全なアウトに。痛い走塁ミスだった。

5回にはランナー一人置いて頓宮がレフトスタンドに2ランで痛い追加点を取られた。
Mも裏に茶谷が2ベースで出塁すると佐藤都が送り1アウト3塁から、荻野がレフトの犠牲フライを打ち上げて2点目を返した。

6回は中村奨がセンターへのヒット、2アウト後安田がフォアボール選んで、1・2塁と攻める。
ここで宮城から吉田凌にスィッチ。岡が三振に倒れた。

小島のボールが今一つでオリックス打線のセンター返しにやられた。
打線は反撃ムードがあった4回の走塁ミスがもったいない。不用意な頓宮にホームランでリードを広げられた。
終盤はオリックスの小刻みなリリーフにノーヒットに抑えられてしまった。

ソフトバンク戦の3連勝をなしにしてしまう3連敗はもったいない。
オリックスは堅い先発陣をバックに、下位打者が攻めのバッティングでチャンスをものにした。

マリーンズはミスもあり精彩を欠いた。

やはり初戦佐々木朗で落としたのは痛い。
オリックスにとって、序盤完全試合でやられた佐々木朗希は特別な投手。
彼が先発する2022年の試合は「ただの1試合ではない」。
片やマリーンズは佐々木朗希であっても特別な戦い方はしていないようだ。
オリックスの方が初戦(佐々木朗希)の大切さがわかっているようだ。
両チーム首脳陣の「意識の違い」があるともいえる。
佐々木朗も非常に高い意識でゲームに入っているので、
しっかりと練った策をしてほしい。
特に1点もとれなくて完封負けの繰り返しは寂しすぎる。

この三連戦も】オリックス打者の積極的なバッティングが見られた。
初戦佐々木朗希には初回から奇襲作戦、2戦目はロメロに対してランナー出した後の足でかき回し。
3戦目は小島にたいしてセンター返しと打線の狙いがあった。

恐らくは今までの対戦成績でうまくいった策、または意外性のある策なのだろう。
実際に5番からの下位打線が実行し一部は成功していた。(当然失敗したりはある。)
佐々木朗は修正力がつきつつあるので別にして、ロメロと小島には有効だった。
吉田・頓宮がマークされることは織り込み済みで、5番宗、6番紅林、7番伏見、8番大城、9番西村がつないでなんとか得点に結びつける。その作戦をチームとして実行したのだろう。杉本が出ていなくてもどうにかする。
このあたりの「応用力」「まとまり感」がオリックスの強さを支えているのかもしれない。

今カードも山本以外は微妙に先発陣のメンバーを変えてきた。
マリーンズには対オリックス先発陣にたいして、どういう分析をしてどんな対策をしているのか?
良くわからないところが多い。


好投手相手にフォアボールを狙ってカウントを悪くしたり、
上がってきたばかりの選手を一発勝負的に使ってみたり、弱点のある打者が毎回同じボールで三振することをみていたり、打線が適材適所になっているのか?
素人目に見ても、何か意固地に形を守っている感じがある。「自分たちの野球をやりたいのだろうが‥」
「オリックスの策を検討できているか?」「Bの1線級の投手相手に同じ攻め方でいいのか‥」など色々と浮かんでくる。

オリックスがM投手に対して仕掛けていることを見ると、数だけ見ても成功する確率が上がっていたのは確か。待って相手の乱れを待つのでなく、先手を打って数打てば当たるという作戦?。
マリーンズ側は前のカードと同じようなことをして敗戦しているように見えてしまう。

今回の3連敗という結果は、やはり今年の乗れないマリーンズを象徴するような戦い方だった。
オリックスは準備ができていて、勝利にこだわる戦い方が出来る。
マリーンズは勝つための準備がたりてないので、勝利にこだわるまでいってない。
マリーンズは選手層は厚くなっているけれどうまく使えていない。
オリックスは今いる選手を使いきっている。ような気がした。
*その準備って何なの?と聞かれると困ってしまうのですが‥。

*最後までお読みいただきありがとうございました。