ロッテは対オリックスここまで「ロッテの8勝7敗4分け」。オリックスの前カード・対楽天戦は1勝1敗1分。Bは追いかける立場なので当然対ロッテ戦に焦点を当ててくるだろう。B山本、宮城が出てこないのはマリーンズにとってはいいことだが、M打線が少々心配。井口監督は総力での戦いを明言した。
石川被弾-山口航HRもM打線振るわず敗戦-ロッテ対オリックス 20
2021年9月28日(火)
ロッテ対オリックス 20回戦 ZOZOマリン
2対 5でオリックスの勝ち
勝ち: 山﨑福 負け:石川
【試合展開】
石川歩と山﨑福の投げ合いで始まる。好投する山﨑福に対してノーヒットで迎えた3回、山口航輝がレフトスタンドにソロホームランで先制する。
一方石川はボール少し高かったか。4回吉田正尚がレフト前にヒットで出る、モヤも当てただけとはいえセンターに抜けてヒットで1アウト1・2塁のピンチ。紅林のファーストゴロで1・3塁になった後だった。T-岡田に内側のボールをライトポール際に飛び込む3ランで逆転された。6回には紅林のソロホームランで4点目をとられた。石川6回8安打4失点と本来のピッチングではなかった。
山﨑福はストレート・カットボール・スライダーを低めに集める。変化球をとらえることが出来なかった。5回1アウトから山口がフォアボール選ぶ、続く藤原もフォアボール選んで1アウト1・2塁のチャンス。加藤匠が送りバントで2アウト2・3塁とすすめる。荻野が返せなかった。
山﨑福が好投した、5回1安打1得点とM山口のホームランのみに抑えた。マリーンズは4四球選ぶも得点につなげられなかった。
6回は比嘉が登板。中村奨がライトへスリーベースで出塁すると、レアードがレフトフェンスに当たろうかという大飛球を打った。これが犠飛となって中村奨がホームに帰り2点目を入れた。
マリーンズは7回からハーマンが登板2アウト3塁から吉田正尚にタイムリーを打たれて1点追加された。8回は東妻・9回は小野が抑えるも、マリーンズ打線が振るわなかった。バッファローズのリリーフ陣3人を攻略できず。 最後は抑えの平野が登場し敗戦した。
*総力戦に持ち込むには接戦が必要だったが、追いかける前に点差を広げられてしまった。中盤の2点(追加点)が痛かった。
マリーンズで良かった選手(MVPs)
・3回山口航輝がレフトスタンドに7号ソロホームラン。
・レアード6回レフトへ犠牲フライを打って2点目を入れた。大きい当たりでした。
美馬粘投-加藤匠初HR-東妻田中靖打たれ完敗-ロッテ対オリックス21
2021年9月29日(水) ロッテ対オリックス 21回戦 ZOZOマリン
2対 15でオリックスの勝ち
勝ち: 山﨑颯一郎 負け: 美馬
【試合展開】
初回美馬ストレートが決まらなかった。いきなり福田周平にヒットで出塁される。吉田をフォアボールで歩かせ1アウト1・2塁のピンチになると、杉本・T-岡田をシュート・カット変化球で追い込んでフォークで打ち取った。しびれる場面だった。
その裏のB山﨑颯一郎も制球が定まらなかった。角中が粘ってフォアボールで出塁、レアードもフォアボールで2アウト1・2塁のチャンス。5番に入っている佐藤都がセンターフライで凡退。お互いに惜しい初回の攻めだった。
2回は先頭の紅林を投手強襲安打で出すも、モヤ・伏見・安達をきってとった、美馬バッターの芯を外すスライダーを効果的に使った。
マリーンズは2回裏山口がヒットで出塁する、1アウト後エチェバリアがライト前に山口が3塁でアウトなる。2アウト1塁から加藤匠馬が打席に、厳しいかと思ったが違ってた。山﨑の5球目を綺麗にとらえた。レフトスタンドラッキーゾーンに入る2ランを打って先制した。
その後は美馬がランナー出しながらも粘りの投球で抑えていたが、5回吉田にタイムリーで1点返されて、1アウトランナー1・3塁のピンチで投手交代。東妻が登板するも、モヤに逆球をうまくひろわれた。レフトスタンドに飛び込む3ランを打たれて逆転された。
続く伏見をフォアボールで出し、安達のサードゴロを藤岡がエラーで1・2塁のピンチ。福田にレフトに2点タイムリー2ベースを打たれ2-6に、この追加点が痛かった。
6回には田中靖が吉田正尚にソロホームラン、7回にも3点追加。9回は唐川が5点をとられた。オリックスに計21安打を打たれて「2-15」と完敗した。マリーンズは投打に精彩を欠いた。
*オリ山﨑颯一郎は5回2/3を4安打2失点の好投、プロ初勝利をプレゼントしてしまった。
M打線は序盤山﨑颯一郎のボールをよく見て球数を投げさせたが、次第に緩急を使い始めた山﨑のペースになった。Mは序盤加藤HRで先制もつかまえられなかった。
逆にM投手陣は初球のカウント球を狙われた。チャンス作られて勝負所で甘いボールを強打された。M自慢のリリーフ陣が崩れて大量失点してしまった。
オリックスは各バッターが積極的に打ったのが当たった。また吉田が打つことで他の打者に与える影響は計り知れないものだった。彼がいることでオリックス全体に勇気が戻ってしまった。
マリーンズで良かった選手(MVPs)
・加藤匠馬2回レフトスタンドラッキーゾーンに入る2ランで先制。うれしいプロ初ホームラン。
佐々木千-益田被弾-岩下好投実らず-2021ロッテ対オリックス22
2021年9月30日(木)
ロッテ対オリックス 22回戦 ZOZOマリン
3 対 4 でオリックスの勝ち
勝ち:田嶋 負け: 益田
【試合展開】
岩下の立ち上がりストレートに力があった。フォークも落ちて好投した。
オリ田嶋に対してMは3回、岡がデットボールで出ると加藤が送り2塁に、荻野センター前にタイムリーで先制した。その後田嶋はストレートに力があり調子あげた、丁寧に低めをついてM打線を打ち取る。
ゲームが動いたのは8回佐々木千が登板、T-岡田と伏見と簡単に2アウトするも太田に左中間スタンドに完璧に打たれ同点に追いつかれた。カウント球が真ん中に、もったいなかった。
しかしその裏マリーンズは2アウトから中村奨吾がフォアボールで出るとレアードもフォアボール選び、2アウト1・2塁からエチェバリアがレフト前に打ち、レフト後藤のファンブルで勝越しの得点につなげた。続いて藤岡もセンターへのタイムリーで追加点を加えた。オリの守備にミスもあり流れもMに来たと思ったのだが‥。
9回は益田が登板。福田がライト前にヒットで出塁、杉本を三振にモヤもショートライナーで2アウトまで持ってくる。これでゲームも決まったと思ったのだが、ドラマがあった。 紅林が詰まりながらもセンターへヒットでつなぐ。2アウト2・3塁からT-岡田がライトスタンドに飛び込む逆転の3ランを放った。益田のシンカーが少し高く入ってしまった。それを逃さなかったT-岡田の集中力を褒めるべきかもしれない。2アウトからのオリックスの攻撃には驚いた。
マリーンズ予想外の3連敗。「パリーグの優勝戦線が甘くないこと」を知ることになった。これで再度ギアをあげてほしい。
*逆転に次ぐ逆転劇。終盤の戦いはまさしくメジャー並みの力と力の勝負?になった。見てる方は面白いが‥。
ホントの僅差でリリーフ陣も注意しているのに、呼び寄せられるように真ん中ベルト付近にボールがあつまる、オリの一発に泣いてしまった。投手陣に見えないプレッシャーがかかっているのか。
打線はロッテ自身がベストなオーダーを組めなかった。
その欠点を冷静に分析して対策していたのが「オリ中嶋監督」だった。方針をブレずにM打者を攻めて失点を少なくした。
(最後の3連戦まとめでオリックスの戦い方を推測してみました)
マリーンズで良かった選手(MVPs)
・岩下6回2安打無四球無失点の快投!。復調アピール。
・藤岡センター前にタイムリーヒットで追加点。初球から読んで打ちに行く。積極性が素晴らしい。
・エチェバリアが8回レフト前にタイムリーヒットで勝越につなげた。
裏には好プレー、セカンドベースよりライナーをジャンプ一番捕球した。守備位置も良かった。
3連戦まとめ
2021年9月28日~9月30日
ロッテ対オリックス 20~22回戦
対オリックス 0 勝 3敗 ロッテこのカードを3連敗した。
感想
初戦は山口がソロHRで先制するも、オリックス山﨑福はチェンジアップ・スライダーを丁寧に投げうち取る。石川がランナーためてT-岡田に3ランを浴びて逆転されM反撃も、紅林のソロホームランがきいた。オリックスも勝負所で投手陣がリードを守り抜いた。
2戦目は加藤匠がプロ初ホームランで先制するも、粘投の美馬が5回無死1塁から吉田タイムリーで1点返された。1アウト1・3塁のピンチで東妻にスィッチ。しかしモヤが逆球を見逃さなかった。センターへ3ランホームランで逆転。オリは攻撃の手を緩めず、マリーンズは21安打打たれて「2-15の大敗」を喫した。オリックスの積極なバッティングに泣いた。
3戦目は先発が岩下が好投。前回登板の悔しさを取り返す素晴らしい投球だった。終盤佐々木千がHR被弾で同点に追いつかれ逆転されるも、エチェバリア藤岡タイムリーで再逆転。9回は益田がT-岡田に再逆転をされた。マリーンズ自慢のリリーフ・クローザーが一発に泣いた。
中嶋監督の思惑が当たったか、マリーンズの思惑は?
【オリックス投手陣がプラン通りに投げた】
・B先発をうまくローテ、裏の先発が良く投げた。マリーンズ打者を徹底的に分析、4番レアードを中心に3番・5番打者対策を施していた。荻野・藤岡・中村奨をマーク。若手安田・藤岡・山口・佐藤都の弱点を分析。投手陣が無駄なフォアボール出さない。*レアードには四球も仕方なし。
初戦:山﨑福=5回1安打4四球。レアード2打数1安打1犠打・2四球。
(5番安田4打数0安打)
2戦目:山﨑颯=5回2/3を4安打3四球。レアード3打数0安打・1四球。
(5番佐藤都3打数1安打)
3戦目:田嶋=8回4安打4四球3失点。レアード2打数無安打・2四球。
(5番エチェバリア4打数1安打)
*レアードの前後にランナーを置けるかどうかで相手投手のプレッシャーが変わり、当然失点も変わる。四球が増えるとレアードも無理に打ちにいって三振も凡打も多くなる。後ろにいいバッターがおければ変わるのでしょうが‥。
*メジャーでいうと「エンジェルスは大谷だけ注意すれば大丈夫!」に似ています。
【マリーンズ投手陣はどうだったか?】
・杉本にはホームランを注意していたが、他の打者に長打を打たれた。
初戦はT-岡田3ランHR、紅林ソロHR、2戦目はモヤ3ランHR、吉田正尚ソロHR、3戦目はT-岡田3ランHR、太田ソロHRと計6本で12点を得点された。
(オリ総得点が24点なので50%がホームラン、しかも2人ランナー置いてのHRが3度)
*Mリリーフの東妻・田中靖洋・佐々木千、クローザー益田も被弾したが、いつも好投しているので責めるものではありません。
【マリーンズが完全に負けていたところ】
・ベテランのT-岡田(33歳)が2HRの活躍、若手バッター紅林(19歳)・太田(20歳)「狙い球の良さと振りの良さ」が良かった。この2点で差が出た。オリに「勝ちたい・優勝したいという気持ちの強さ」が前面に出ていた。
*T-岡田に年齢が近いロッテの選手というと、マーティン(33歳)角中(35歳)福田秀平(32歳)井上(33歳)らになる。
・B投手のコントロールが良かった。対策通りに投げた。
オリ投手のM若手打者に対しての対策に対して、M投手陣がT-岡田・B若手打者に対してのケアが不足、被弾した。
【井口監督のプランは?】
投手陣が長打で失点。投手陣が踏ん張り、打線の奮起で接戦に持ち込みたかったが、ベストのオーダーが組めない。主軸がマークされつながらない。リリーフ陣も打たれ点差を広げられてしまった。中盤の追加点が痛かった。3戦目も逆転したが、終盤にひっくり返された。いいところが出なかった。 結果井口監督は総力戦に持ち込むことが出来なかった。
【オリックスの“3連勝”の勝因(推測)】
この3連戦オリックスは「全員が集中してプラン通りに動いた」結果オリックスが3連勝した。特に「投手の準備」が良かった。マリーンズ投手はそこまで細かくケアしていなかったのではないか。
中嶋オリックスは今までの「大味のイメージ」では測れない。以前HRでなく連打で勝っていたこともある。今回も勢いで勝ったわけではない。「プランニングが優れていた」、その点で強かった、そういう推測ができる。
【まとめ】
オリックスの投手力はボールをコントロールしていた。裏ローテとはいえ両山﨑・田嶋が良かった。M先発は警戒はしていたのだろうが、“要所で甘い球”がまざっていた。
Bはリーダー吉田が戻りベテランT-岡田ら長距離砲が機能すると元気が出る。Mは起点をつぶされレアードを抑えられ、若手も力不足、一気に劣勢に回った。
「オリックスも優勝を狙うチーム」、伸びている選手もバッティングに集中力があった、成長もみえた。オリ投手と打者の気持ちの強さに負けた。
この3連戦が「オリックスの戦いを勢いづける」のではないか心配。
マリーンズにマジック点灯はなかった。まだ勝率で首位なのでこれまでの貯金を使ったと思えばいい。
残り試合が少なくなる中、51年ぶりのプレッシャーがのしかかる。
「リーグ優勝」という不安に負けないでほしい。正念場が来ている、「全員で戦い抜け!」
*最後までお読みいただきありがとうございました。