【本のレビュー】広告コピーから学ぶ「伝わる短文のつくり方」感想-好奇心の軸とは?

*「伝わる短文の作つくり方」言語化のロジックが身につく教科書 OCHABI Institute著 株式会社ビー・エヌ・エヌ刊 を読んだ感想になります。

コピーや短文を書く目的はいろいろのはず。
仕事はもちろん、趣味・手紙・頭の体操目的など色々だと思います。

他の人に自分の考えや気持ちをうまく伝えたい。
気の利いた短文、コピーやキャッチフレーズを書くのは難しい。

私もコピーや短文を書くのが苦手です。
ブログ記事の題はいつも悩みながら書くのですが、しっくりこない。
発想力・語彙・観察力。どれも足りないとは知りつつも、能力は簡単に増えるものではなく。
手っ取り早く本から学ぶことにしたのでした。

*マーケティングの話からコピーライティングの仕事について、色々考えたことをメモ的に書いています。【注意】自分の個人的な推測含みます。

長くなりましたので3ページに分けました。
時間のある時に読んでいただけると嬉しいです。

マーケティングとは熱意と気づき?

コピーライティングの話をする前に、「マーケティングにおける気づき」の大切さから始めます。

先日TVのスィーツ特集番組を見ていて興味深い話がありました。
ある焼き菓子の会社の話題です。
その食品メーカーは焼き菓子で、すでに成功している会社です。
販売の拡大を図るために、ある海外の食の祭典(商品PR)に出席した時の話。

祭典が始まり、準備して作ってあった焼き菓子をすべて売り切ってしまった。
担当責任者は販路拡大を目指して参加しているので、試してもらえないのはピンチです。

そこで、やむなくプロモーションとして好ましくないと思っていたPR方法をすることに。
“鉄板を出して焼きながら出来上がったものを食べてもらう”ことにしたそうです。

すると香ばしい匂いと、つくりたてのお菓子の美味しさが人を呼ぶことになりました。
列ができ途切れなかったそうです。

美味しさには絶対の自信があったこの担当者。
香ばしい匂いやつくっている姿が食をそそる。
作りたてを美味しく提供することが、お店のさらなる強みになる。
そこまでは考えなかったそうです。

思いがけず大きな反響があり、さっそく実際の店舗で焼きながらの販売を実行。
それが販売の拡大におおきく寄与したそうです。

それ以来お客様が何を求めているのかを真剣に考える。
お客様目線の大切さを知ったそうです。

この担当者は他の人にマーケティングやコピーを頼んだわけではなく、祭典に来ていたお客様のために急ぎ考えたやり方が当たったわけです。
ある意味ピンチの時にやった販売策が良かったともいえます。

実際には日々忙しい店舗運営に追われ、マーケティングは専門家などに頼んで調べてもらうとか、お客様に指摘されて気が付くことになるでしょう。
施策が遅ければ他の会社に先にやられることになりかねません。

常にアンテナを高くして熱意をもって仕事に取り組むこと。
お客様目線を持ち続けること、「複眼を持つことの重要さ」が分かります。

販売担当者で言えば商品にオリジナルや強みを持ちながら、人への興味は失わない。
さらなる進化を目指す。

情熱を燃やす人は、世界をより良い方向へ導く。それが社会における存在価値。

アップルのジョブズのCMプレゼンテーションより抜粋

自分の仕事や人(お客様含む)への好奇心を持ち続ける事が大切なのではないでしょうか。

コピーライティングは提案。
誰に向かって何を発信するのか?ロジックで考える。

コピーライティングに戻りますと。
この本の中には、コピーを書く際にお客様とのヒアリングが大切であると書いてあります。

お客様は何を必要としているのか?
商品の売り上げ拡大なのか?
企業ブランドのアップなのか?
会社の知名度の拡大なのか?
様々な課題を知らないと、コピーライティングは前に進めません。

課題がイメージできるようになったら、色々とコピーを作っては修正を繰り返す。
お客様の「心が動く言葉」を紡いでいく。
最終的にはユーザーの心を動かし購入してもらうのが目的ですが、その準備段階が大切なんですね。

なのでコピーライティングは完成するまで調べることが沢山有ります。
事前に知らなければいけないことも有って、簡単ではありません。
思いつきでなくリサーチした結果に自分の経験をくわえ、論理的に考えていくことが大切。

なのでコピーライターは、普段から論理的に作成方法を学んでおくことが大事。
実践して失敗や成功を重ねることで体験を蓄える。

その結果得られたロジックを使ってコピーライティングが出来る。
その繰り返しがお客様の役に立ち、自分の能力を高くすることにもなる。

成功体験がお客様の複眼となり、別の視点から提案もできる。
積み重ねが説得力を持ち、依頼されたお客様の気持ちを動かす。
最終的にはユーザーさんの満足度アップになるのだと思いました。

こんな方にお薦めします

本の副題に「言語化のロジック」が身につく教科書とあります。

この本は仕事で広告コピーをつくっている人、会社の広報担当の方、お店の販売担当。
また短文を書くことが好きな人、コピーを書いてみたい人、表現力をアップしたいに向いていると思います。

自分の発想をひろげるヒントがみつかると思います。

トレンドワードに考え方の提案がある。

この本にはシズル・メタ認知・ペルソナ・ゼロの視点・アフォーダンス・オープンネットワーク号など様々なトレンドワードがありました。いずれもコピーや短文を書く際に役立つと思います。
詳しくは実際に本を読んで確かめてください。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

*次ページでは、この本の中で何回も出てくる「好奇心の軸」について考えてみます。
MLB大谷選手がWBCの決勝戦前に言った言葉から考えてみました。
よかったら読んでみてください。