県立東部図書館-「図書館ナビ」参加-戦前の落語を聞いてみよう

図書館ナビに参加してきました。
図書館もデジタル化が進んでいます。色々勉強になりました。
*なお館内は写真撮影不可なので文章での説明になりますので、ご了解ください。

今回のテーマは、「戦前の落語を聞いてみよう」です

国立図書館が行っているデジタル化事業の一つ「歴史的音源」の中にある落語を聞いてみます。
この事業は、国内で製造されたSP盤及び金属原盤等に収められている歴史的音源の保存だそうです。
*保存されているのは1900年から1950年ごろ国内で発売された5万の音源です。

さっそく図書館「調査・相談カウンター」の専用パソコンを使い、サイトから色々な音源を聞いてみました。

落語・長唄・歌劇・清元・浪花節・歌謡曲・講演・ジャズなど多様なジャンルにわたっています。
落語とジャズを聞いてみました。

落語は演目は同じでも、演じる噺家によって内容もかわるので聞き分けるのも面白いのだそう。
落語の噺家さんの音は修正しているので多少雑音はあるものの、そんなに聞きにくいという事はありませんでした。

ジャズは想像していた通りというか、昔の映画の中でかかっているようなノスタルジックな音です。
昔は盤1枚の録音時間が3分程度しかなかったので1曲が何枚かの盤に分かれていたそうです。
【注意】歴史的音源のサイトは、個人のパソコンでも閲覧可能ですが、見れるコンテンツが限られるとのこと。

図書館の中を案内していただきました

さて一通り今回の歴史的音源のデーターベースを説明していただいた後、東部図書館の中を簡単に紹介してくれる「図書館ナビ」に参加しました。時間は30分から50分程度です。

1Fの開架スペースには約10万冊で2F・3F合わせて合計約28万冊蔵書(平成29年調べ)していて、年々増えているそうです。(東部図書館の収納としては約40万冊が可能)

東部図書館は、文学・歴史関係の書籍をメインに集めていて、県内にある3つの図書館で分野を分けている。市町村の図書館で所蔵できない高価な本を県立図書館で購入・収蔵している。

2Fの蔵書スペースは、入ると少しひんやりとします。
温度は本の保管のために温度・湿度は厳格に管理されています。
本棚にはたくさんの本が種類別にありました。

3Fに移動しました。書棚の他に、電動ラックがビッシリと並んでいます。
新聞の縮刷版(新聞はそのまま保管すると1年程度でダメになってしまいますが、縮刷版だと長期の保管が可能になるとの事)や1Fに展示している雑誌のストックヤードと古書(千葉県に限っているものではない、中には寄贈された本もある)がありました。

また初めて聞いた言葉だったのですが、「10冊文庫」の本棚もありました。
10冊文庫は各地で開かれる読書会などで使用するので、同じ本が10冊づつおいているとのこと。
子供だけでなく大人のサークルも利用しているそうです。

また各市町村の図書館で収蔵できなくなった本なども預かっている。
県立図書館は「調査研究図書館の役割」も担っているので、市町村の図書館が本を処分する際に、最後の1冊になる本を回収して、協力保存資料として保存しているそうです。

最後に1Fのオープンスペースを紹介してもらいました。
大活字本や中国語・韓国語・朝鮮語の本も置いていました。書籍検索ブースは数個あります。
奥には図書館パソコンの利用やAV(視聴覚)観賞ブース、パソコンなどを持ち込んで作業できるスペースなど充実しています。

館内図書活用しての自習や読書用のイスが約262席(図書館なびHP参照)あります。
学生さんは学習の場として活用し、近くの県民も多く利用していて、シニアなどには癒しの空間でもあります。

東部図書館は蔵書も沢山あり設備もきれいで充実しているので、人気があるようです。
書籍の検索や新聞や雑誌など図書館を有効活用したいと思いました。
図書館の方も丁寧に説明していただきありがとうございました。

*次は図書館の中で使用可能なデーターベースを使ってみた、その報告をします。