マテリアルについて考えた-「職業としての小説家」村上春樹著-感想1【ネタバレ有り】

感想

マテリアルは誰にでも集めることは出来るかもしれないと思いました。
ただ材料のみでオリジナル作品をつくり出すことは難しい。
“限られたマテリアルであってもマジックによって物語を立ち上げることが出来る”といいきれるのは、村上さんだからでしょう。村上ワールドの極致だと思いました。

マテリアルに軽量・重量と質感を持たせたり、マテリアルと材料を微妙に使い分けている所も村上さんらしいところで興味深かった。

この記事の最初に、村上さんのテーマについて思っていたことを偉そうに書きましたが、
本の中には「テーマ」という言葉が出てきませんでした
(~_~;)。
恐らく村上さんのこだわりがあるのでしょう。
その理由も本の中に書かれているのかも。今回は分かりませんでした。

推測ですが、「テーマ」は様々のマテリアルの組み合わせによって表現するものなのかもしれません。
それには村上さんの言う「マジック」が必要です。(これが肝心なところで特別な技なのでしょう)
自分の中では、大きな謎として残りました。

この本はエッセイの様ですが、小説同様に文章に様々の意味がありました。
内容がわりと直球勝負なので驚きましたし、ユーモアもあり楽しく読めました。
興味のある方は是非読んでみてください。
*最後まで読んでいただきありがとうございました。

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