『ナウルってどんな国?』
思い立ったらので早速調べてみました。
貧しいけれど、とても面白い国でした。
*ナウルに興味を持ったきっかけは、下記の看板です。

この夏に銚子電鉄が仕掛けたのは笠上黒生駅の駅名の追加でした。
従来から「かみのけくろはえ」という変わった名前で有名だったのですが、今年の8月からそこに「ナウル共和国」という愛称が加わりました。
ナウル共和国は調べたら実際にある国。国の名前を駅名に使用したと聞いて驚きました。
この駅名はヤフーニュースやSNSなどで発信され、瞬く間に話題になりました。興味がありましたので、ナウル共和国について調べてみました。
前半で国のご紹介をします。後半ではナウルの本も出ていましたので感想を書いてみました。
ナウル共和国とは

【正式国名】 ナウル共和国 Republic of Nauru
太平洋南西部に位置しミクロネシアに属する。
*国名の由来:ポリネシア語で「滝のような豪雨あるいは深い霧」の意味から(未詳)。
キャラクターはナウルくん。
【国旗】黄色の横棒が赤道、白い部分がナウル島を表している。
【面積】 21km²(伊豆大島の4分の1)。
【人口】1.2万人(2025年)
【首都】ヤレン 地区(Yaren)
【住民】 ミクロネシア系ナウル人など。
【言語】ナウル語(国家語)、英語
【通貨】オーストラリア・ドル
英国、 オーストラリア、ニュージーランド3国の委任統治領から1968年1月31日に独立。(第2次大戦1942年から終戦まで日本軍に占領された)
国連加盟は1999年9月14日。
太平洋西部、ほぼ赤道直下に浮かぶ楕円形をしたサンゴ礁島。日付変更線の西側に位置。周囲わずか19kmで、最高点は61m。降雨の少ない熱帯海洋性気候で、海風の影響で 1年中しのぎやすい。
働かず資源を食べつくした没落国家?
世界最小の共和国で、面積でいうとバチカン市国、モナコに次いで世界で3番目に小さい。
島の大半が海鳥アホウドリの糞が堆積した“リン鉱石”でできている。リン鉱石(純度85%)の恩恵により、長い間無税、教育・医療・光熱費無料で、年金手当という名の支給などを実施。
*農業の近代化が化学肥料を求めるようになり、その原料として“リン鉱石”の需要が激増した。
ナウル共和国は豊かな国家財政のおかげで、南太平洋一の豊かさを享受してきた。
しかし、2005年ごろにはリン鉱石はほぼ枯渇してと思われ、恩恵制度は破綻した。
近隣諸国にホテルやマンションの建設所有、証券投資を行なうなど、海外での資産運用にも活路を求めたが失敗。他にも様々な奇策を行うが多くは失取しているらしい。外国の島を購入して国ごと引っ越し案する案も検討されたが、実現にはいたらなかった。
昔から国民に雇用・勤労という概念が乏しく、労働は出稼ぎ外国人に任せている部分が多い。
政府は小学校高学年などの授業で「働き方」を教えている。子供のころから労働意識を高め意欲を引き出そうと将来に向けた対策も実施している。
身体を動かさず三食は摂取してきたため、伝統的に巨漢の傾向がみられる。食事の西洋化で高カロリーになったのも理由の一つ。
(体格指数(BMI)に基づいた)肥満者の比率は成人全体の78.5%と世界一。糖尿病患者が多いらしい。
エネルギー、電力、飲料水などインフラそのものがきわめて困難な状況。
食糧など基幹資源はすべて輸入に頼っている。
現在では日本やオーストラリアなど諸外国からの無償援助が唯一の外貨獲得源。
【参考文献】「どんなところ?小さな国大研究」PHP出版社刊、「早わかり世界の国々」平凡社刊を参考にしました。
*「ナウル共和国物語」という本がありましたので読んでみました。
「アホウドリの糞でできた国、ナウル共和国物語」
*「アホウドリの糞でできた国、ナウル共和国」文:古田靖、絵:寄藤文平 アスベクト刊を読んだ感想になります。

感想
ナウル共和国でネットを調べるといい話は出てこない。なぜこうなったのか?知りたくなりました。その答えがこの本には書かれています。
ナウルがこういう国になったのには当然理由がある。
その実際の歴史を丁寧に追っている、山あり谷ありの話。
ただいい話は一時だけで後はあまり芳しくない話ばかり。
絵本のようなファンタジーではなく、生々しい事件の連続。
どうなるのだろう?と、ハラハラしながら一気に読んでしまった。
ナウルは大昔から沢山のアホウドリが住んでいた島であり、その糞で島が出来ているといわれたくらい、糞にリン酸が豊富に含まれていて、リン酸が肥料として貴重だったこともあり、ナウルは働かなくても豊かな暮らしができた。
仕事してなくても社会福祉も充実し暮らせていた。
しかしいいことばかり続かない。リン酸はとりつくされて国は貧しくなった。ナウルの国民は昔は自給自足していたが、資源のおかげでいきなり豊かになった。故に働き方を知らなかった。後の自立にとっては不幸なことだった。
大統領・議員さんが政策や施策を出してなんとか国をよくしようとしている。国としてあり得ないことばかりが起きる。色んな外国からの侵略もあった。様々な援助もあったしナウルも率先して求めた事もある。いずれも失敗している。
ナウルの人々の奮闘が凄い。楽天的な民族性から困難直面してもあきらめない。何一つ上手くいっていないが悲愴感はない。この力強さは何処から来るのでしょう。
地球温暖化の影響で国が沈んでしまうと国際会議で主張したのはナウル共和国だった。*首都ヤレンの平均気温26.7℃、最高は9月の28.3℃、最低は2月の25.1℃、年間降水量935mm。(この本の発行2011年前の数字と思われます)
最近は、SNS等で国の苦しい状況を発信しているそうです。
急速に豊かになり生活を壊し自分見失うという話も個人ならあり得ると思うけれど、この話は一国の話である点が変わっている。
わかりやすい文と洒脱なイラストのおかげで、真実の話で深刻なのに、まるで作り話の様に面白い。しかし実際に存在している国なのです。
興味のある方は是非読んでみてください。
銚子電鉄とナウル共和国との関係について調べてみた。
今春銚子電鉄は南海電気鉄道から譲り受けた新車両『治郎右衛門』が通常運航となりました。路線名も“崖っぷちライン”に変更し、観光列車として本格スタートしています。様々なイベントも実施されています。
ナウル共和国との縁が生まれたのは、今年銚子電鉄社員がXに出した“予算が厳しい中作った広告”に対して、ナウル共和国政府観光局の担当がXに同じようなテイストで“大阪万博のパビリオンのPR”を投稿したのがきっかけ。ここから交流が始まりました。
この交流をきっかけに銚子電鉄初の海外国家による駅ネーミングライツを取得した。今後はユネスコから消滅危機言語に指定されているナウル語を使った社内放送を企画しているとのことです。
*大阪万博でナウル共和国のブースが人気だそうです。色々なグッツを売っているようです。
銚子電鉄のナウル関連グッツを発見しました。『缶バッチ』が500円にて絶賛発売中です。
興味のある方は、パスポートのいらない“ナウル共和国”に出かけてみてはいかがでしょうか。

ナウル共和国は様々な問題を抱えて厳しい。それでも“決してあきらめない”という点で銚子電鉄と共通点があると思いました。
銚子電鉄のメディア戦略?には毎度驚かされるばかりです。
まだまだ銚子電鉄は「崖っぷちライン」、エンタメに終わりはありません。
*最後までお読みいただきありがとうございました。
銚子電鉄の公式HP、SNSを参考にしました。