頂点を、つかむ。2022年千葉ロッテ-井口5年目勝負の年

他チームの昨年と2022年予測

【オリックス】昨シーズン1位:70勝55敗18分

昨年はほぼノーマークからの優勝。中盤以降に調子をあげた。
以前は大味のイメージがあったが、今は小刻みに点を取る力もある。
2022年も投手陣が堅く、ベテラン打撃陣と若手がうまくかみ合うとしぶといチーム。
吉田正・杉本ら主軸も固定し形をもっているのも不気味。
プレッシャーがあっても絶対エースの存在が大きい。
投手は山本由伸が勝つことでカードの計算ができる。
田嶋・宮城・山﨑らにもいい影響をつくる。
抑えは平野がいるとはいえリリーフ陣に質量ともに不安がある。
打撃陣も吉田を中心に杉本・T-岡田らの長打力は驚異。
宗・紅林・太田など若手が昨年以上に活躍すると連覇も夢でない?

*先発投手陣はいいので、中盤までに主軸に大きな仕事をさせないことが大事。
Bはリリーフに不安を抱え延長戦に弱いというデーターもある。

マリーンズとしては終盤接戦に持ち込んで、抑えの投手陣を叩きたい。

【楽天】昨シーズン3位:66勝62敗15分

昨年は優勝候補の筆頭に挙げられた。
移籍の田中将も好投するが、チームに勝ちを与えリズムを作るまでには至らなかった。
しかし今年はストレートに力が戻り準備に怠りないという。
投手陣は則本・早川・涌井ら実力者を多数そろえているので、投打が打線とかみ合うと怖い。

外国人に新加入があり、主軸の浅村・鈴木が本来の姿をみせると、勝負を左右するので抑えたい。
また新加入の西川が1番に座ることで、どういう化学反応が起こるのか注意。
彼が足を使い相手投手に圧を与え体力を奪う。
先制点が増えてくると投手力が生き好循環になる。
石井監督采配が勝負を左右する。

【ソフトバンク】昨シーズン4位:60勝62敗21分

ソフトバンクの昨年は接戦に弱かったという。
昨年は9回制であったので、相手チームに逃げ切られたともいえる。
今年は12回制に戻るので、体力のないチームはソフトの「圧」に負ける。
ソフトバンクの層の厚さが生かせるはず。

打線は柳田・栗原・上林・牧原なども健在。
昨年は外国人選手が欠けての成績。今年はグラシアスが最初からスタンバイ。
4位の割に投打の成績は良かったので、昨年とは違う姿で巻き返してくるはず。
藤本監督は選手育成におおきな重点を置いてきた人。
リチャードら新戦力にチャンスを与えて世代交代を狙う。
千賀・和田・モイネロ・森など従来から投手力が強いうえに、新しい戦力も必ず出てくる。
怖いチームの筆頭であることは間違えない。

【日本ハム】昨シーズン5位:55勝68敗20分

「ビックボス」新庄監督の1年目。何を仕掛けてくるのかが分からない。
チームの再建や選手の育成をしながらも戦力を立ち上げる。
投手陣は上沢・伊藤・加藤らが健在、移籍でガント・ポンセが加わった。
堀・宮西ら中継ぎ抑えの厚みも感じられる。
しかし主軸の選手が数名抜けて打線は迫力に欠ける。
野村・ヌニエスに加えて万波ら若い選手をのせてカバーできるか?

「打てなくても勝つ」野球を目指して、守備力を大事に守り勝つという。
監督の注目度は高いが、選手が付いてくるのか。
いずれにしてもシーズン前半は話題の中心になる。

【西武】昨シーズン6位:55勝70敗18分

昨年まさかの42年ぶりの最下位。屈辱の想いは半端ないはず。
山川が調子いいとのこと。彼がHRでチームを牽引すると怖いチーム。
しかし打線の主軸はベテラン頼みでもあり新人の登場も待たれる。

投手陣はローテに駒が不足、守備の点で隙はあった。
しかし今年は今井を軸にして高橋・松本らの成長で巻き返しを図る。
辻監督も一転監督留任となり、勝負師がどういう戦い方をするのか、興味はある。
チームは「投手王国復活」をテーマにしていて、強力打線が復活しかみ合うと抑えるのが厳しい。
2年連続で「リーグ最下位からパリーグ優勝へ」達成できるか?
*西武ドームの名称が「ベルーナドーム」に変更になった。

ライバルチーム:まとめ

昨年はオリックスが抜け出して優勝したが、中盤まで団子状態だった。
監督が変わったり選手が移籍したり変化があるものの、パリーグ各チームに戦力に大きな違いはない。
今年も接戦になるのは必至。

しかし長いシーズン、粘っこく「束で戦える」点では千葉ロッテが抜けていると思いたい。
それには昨年より「上積み」が出てこなければいけない。
それが無いと、どのチームに足元を救われてひっくり返されてもおかしくない。