石川好投もB山本が完封-2021オリックス対ロッテCSファイナルS-1

11月10日~15日まで京セラドームでパリーグのCSファイナルステージ「オリックス対ロッテ」が始まりました。オリックスに1勝のアドバンテージ、6連戦の内、先に4勝した方が勝利。
オリ3番DHに吉田正尚が復帰。
ロッテはCSファースト対楽天戦で粘りが復活。まずは初戦をとることで流れを引き寄せたいところ。
ロッテ初戦先発石川歩は手術後のシーズン終盤「10月に3勝」と調子が安定している。
オリックス山本由伸は言わずと知れた大エース。
シーズン18勝・防御率1.39・勝率783・奪三振206・完封4(3個がシーズン終盤に集中)と1位が並ぶ。しかも15連勝ととんでもない成績。
石川の好投が必須条件で、後はパ投手4冠投手「山本」に対して何点取れるかの勝負になる。M打線はレアード・藤岡に期待。

石川好投-鈴木-東妻完璧リレーも山本完封で敗戦-オリックス対ロッテ-CSファイナルS-1回戦

2021年11月10日(水)
CSファイナルステージ 京セラドーム大阪
オリックス対ロッテ  1回戦
1対0 オリックスの勝利
勝ち:山本   負け:石川 

【試合展開】

初回からB山本の150k台後半のストレートが決まり変化球もキレがいい、先頭荻野が詰まったヒットで出塁も後続を三振に切ってとる。
マリーンズは積極的に行くもB山本のプランか、打者に合わせて攻め方を変えてきた。
マーティンにはフォークから入って変化球で打ち取る。
中村奨吾にはストレートでカウントとってフォークで。レアードには高めのストレートで意識させて低めのフォークで空振り、最後は外角一杯の大きなカーブで見逃しの三振。
*ストレート・カットはもとより、すべてが一級品で球速が違う。しかもそれを内外・高低に投げ分けてくる。ホントに打ちづらいのだろうなと思った。

石川は立ち上がりストレート・カットは切れているように見えたが、変化球の低めの制球に苦しんだ。変化球が決まらず宗をフォアボールで出すと杉本にもフォアボールで2アウト1・2塁からT-岡田にライト前にうまく打たれた。タイムリーで先制された。

石川は2回3回とあたりからストレート・カット・シンカーが低めに決まり始めた。
ゴロアウトも増えて抑えた。杉本にも低めの変化球が冴えた。
山本もランナー出した後はギアを変える。
4回先頭中村奨をレフト前ヒットで出すも、レアードの2打席目はストレートと変化球の組み立てを変える。
前回の変化球中心から一転ストレートで勝負、レアードを迷わせたか高めのストレートで打ち取った。
中盤当たっているエチェバリアを三振。山口の時に中村奨2盗成功で送球乱れる際に3塁に進むも、山本は山口に厳しい攻め、インコース・アウトコースに変化球を投げ分け打ち取る。
3塁にランナー置くもマリーンズに得点を許さなかった。

5回まで山本由伸が「73球4安打8三振無失点」。
石川も「74球4安打2三振1失点」と両エースが好投し予想通りの投手戦になった。
石川の好投になんとか答えたかったM打線だが、山本に死角なし。徐々にストレート変化球の精度が高まり7回を無失点に抑え込まれた。

M8回石川に代わり鈴木昭が登板。ストレートを低めにコントロールし吉田を打ち取ると、東妻も杉本相手に丁寧にコース・低めを突いた。二人の完璧リレーでオリックスに追加点を取らせなかった。
杉本も力みからかボール球に手を出したのは、マリーンズとしては助かった。

ロッテとしては先発石川歩の好投が光る。
調子が今一つも崩れることなく修正、緩急も使って7回を抑えた。
7回までゲームをコントロールしたのは素晴らしかった。

終盤オリックス投手交替はなく、山本が続投。8回9回を3者凡退にきってとった。
9回を「4安打10三振無四球」126球での完封勝利を飾った。相手ながら見事。

オリックス対楽天・最終戦と同様に、ここぞの試合で完封勝利は凄すぎる。今シーズンの山本投手には圧倒的に抑える力も自信もあるのだろう、負けても仕方ない。頭を切り替えて次戦に向かった方がよさそうだ。

マリーンズで良かった選手(MVPs)

石川歩7回5安打3四球1失点の好投5年ぶりのクライマックスシリーズ登板にもかかわらず、「慎重さと度胸」堂々たるマウンドさばきにはしびれました。

・8回鈴木昭・東妻好リリーフ、丁寧に投げてゼロでつないだ。

荻野マルチでチャンスメイク。経験と確かな技術があるから打てる。

・中村奨吾4回レフト前ヒットで出塁、2盗決めてチャンスメイク。

・山口航輝が5回紅林のライトファールフライをスライディングキャッチ。ファインプレー。

まとめ

ある程度は織り込み済みではあるが、マリーンズは完封負け。
オリックス山本投手も人の子ならば少しは隙もあるだろうと一縷の望みもあったが、球威もあり球種も多彩。付け入れる隙間をみせなかった。
M打線は好投石川を援護できなかった。残念だった。

マリーンズ先発石川は、立ち上がりは調子今一つだった。
初回1点取られるも3回以降は低めにストレートが決まり始めて変化球も丁寧に好投。
緩急も使い粘りのある投球で打ち取った。

味方M打線の逆転を待つだけだったのだが山本由伸の巧みな投球の前に、ヒットで出るも後続をアウトにとられた。
Mリリーフ陣も8回踏ん張り、オリックス打線に追加点与えなかったが山本の前に完封負けを喫した。

ロッテは初戦を取られた事でかなり厳しくはなった。しかし2戦目に勝利できれば流れも変わるはず。
2戦目美馬の粘りに期待。打線が田嶋を早めに打ち崩しマリーンズペースに持ち込みたい。

*オリックス打線には集中力がある。
M投手陣が油断すると連打を浴び一方的になる。
投手陣が踏ん張り打線が得点する千葉ロッテらしい野球をしたい。
打線のつながり、マーティン・レアードの一発に期待。

*最後まで読んでいただきありがとうございました。