二木美馬鈴木M投手陣好投もL愛斗HR源田盗塁に沈む-M負越-2021ロッテ対西武1-3

西武まさかの楽天3連敗でZOZOマリン入り、西武外国人選手合流遅れ・相次ぐ故障者で新人ドラ1渡部ドラ4岩林などスタメンに入れる。辻監督の戦略も先発投手の台頭・奮起と、不足した攻撃力を足で補うなど、苦しい戦い。でも誰かが出てくるのが西武の凄いところ。
マリーンズも打線自体は悪くはないと思うので、2020年負け越し苦手西武から勝ち越ししたい。
先発は安定したピッチングの二木、M先発に柿沼・山口が入った。

2021年4月9日(金)
ロッテ対西武 1回戦 ZOZOマリン

4-7 で西武の勝利 
勝ち:十亀  負け:小野

二木好投M山口1号も小野乱調-L愛斗2発に沈む–2021ロッテ対西武1

【試合展開】

先発二木立ち上がりから良かった。2回に「愛斗」に低めのボールをプロ初HR打たれて先制点を許すも、その後は淡々とした投球で西武打線を打ち取る。7回4安打1失点と好投した。

Mは西武エース格の高橋光成だ。どうなるかと思ったが、高橋はいまいち制球が不安定。マリーンズは4回つかまえる。「山口航輝」がランナー1塁において、外角のボールを捉えライトスタンドへ2ランを打ちこんだ。プロ初ホームラン初打点のメモリアルアーチ。マリーンズ5回6回追加点して3点差で8回に。

しかし8回小野が乱調でフォアボール2つと死球で満塁と、西武にチャンスを与えてしまった。呉にセンターへ2点タイムリー、愛斗に3ランを打たれて逆転された。

感想

小野が乱調で西武にチャンスを与えてしまった。愛斗の逆転3ランが痛かった。愛斗も調子がいいとはいえ、1号2号と2本連続でホームランを打たれたのは良くなかった。2本目は阻止できたはず。捕手柿沼のリードに工夫が欲しかった。
*井口監督も「自分の持ち球をしっかり投げる場面」「リードも配球を考えてほしい」と苦言を呈した。西武に盗塁5個決められてしまった。

二木が完璧な投球をしていただけに、小野の投球が残念。もったいなかった。二木が気の毒。

昨年対西武戦は前半打てないMが、先にLに先制を許し、中盤以降M追いつくも終盤Lに突き放されることがあったと記憶している。今年はM先制する可能性が昨年より高いので、先制できれば逃げるだけなので「作戦たてやすい」かもしれない。(簡単ではありませんが)逆転を気を付ければいい。
昨年大きく負け越したのをおもえば同点引分でOK。9回引分制はマリーンズに有利になっているはず。

マリーンズで良かった選手(MVPs)

二木7回4安打1失点。ほぼ完ぺきに西武を抑えた。

「山口航輝」プロ1号2ラン逆転ホームランでプロ初2打点。プロ初おめでとうございます。 ライトへほうり込めるのは才能。

・藤原マルチ、盗塁1。打って走ってこれからが楽しみ。

【補足】

西武の眠れる獅子プロ6年目「愛斗」を起こしてしまった。スポーツ新聞に「アイト、イッパ~ツ!!」をいう見出しが躍った。ポスト山川にならないことを祈るばかりだ。
まあマリーンズも山口が覚醒しつつあるので「おあいこ」だが。 山口ホームラン後の句が紹介されてました。彼自身用意していたそうです。
「春の夜 夢にまで見た 初アーチ」
*この句も素直な真っ向勝負で彼らしいすね。

2021年4月10日(土)
ロッテ対西武 2回戦 ZOZOマリン

6-2 でロッテの勝利 
勝ち:美馬  負け:浜屋

美馬好投-魔の8回唐川が締めた-M連敗ストップ-ロッテ対西武2

【試合展開】

マリーンズ先発美馬は立ち上がり良かった。 どのボールでもカウントつくれる。インコースをしっかり攻めベースを広く使えた。苦しい場面でも安定していた。
失点は5回。愛斗にホームラン、源田にもタイムリー打たれ2点取られた。愛斗好調維持、スライダーを完璧に打った。

西武は先発浜屋の立ち上がり制球が不安定、ボールが先行。初回マーティンがカウント球を狙い弾丸ライナーの1号で先制。浜屋立て直しを図るも3回マーティンに2打席連続本塁打を打たれ、中村ヒットレアード四球。浜屋暴投もあり1アウト2・3塁から山口の2点タイムリーヒットでリードを広げた。
浜屋3回で降板した。

7回はフォアボール2個、西武宮川バントの処理ミスもあり満塁から荻野押し出しフォアボール選び1点追加。
一方マリーンズ美馬は7回を3安打2失点と好投、粘りの投球だった。
8回は1アウト満塁から田村の犠牲フライで6点目を入れた。四球とヒットが繋がり追加点を奪った。西武2番以降の投手を攻めた。
8回唐川制球がいまひとつでピンチ招いたが、その後は落ち着いたマウンドさばきで凌いだ。投球の幅・引き出しの多さがなせる業だった。最後は益田がしめた。

*マリーンズ昨日逆転負けのうっぷんを晴らすような攻撃。西武投手5人に11安打を浴びせて快勝。投手に粘りがあるとマリーンズらしい試合になる。
「この1点を取りに行く」攻撃がチーム全体に見えた。

マリーンズで良かった選手(MVPs)

美馬7回3安打2失点と好投。

マーティン連日のホームラン。しかも6号7号2連発で「HR数は 14試合で7本 、パリーグダントツ1位」初回の1本目・追加の2本目、昨日のいやなムードを断って、チームを鼓舞した。ボールが先行してストライクを欲しがると「一振りで決められる」ので相手投手も気が抜けない。
*1球目から攻めた配球しないと今年のマーティンは抑えられない。

・8回唐川の崩れない投球が見事。自身でピンチ招くもゲームを壊さなかった。

安田状態がよさそう。打撃フォームに迫力が戻ってきた。

山口「フォアボール選ぶ」などボールの見極めが出てきた。ホームランを打ったことで相手投手の配球にも変化がある。元々選球眼が良いので、意外に狙い球を絞って打てる打者?

・9回田村1アウト満塁から犠打で1点。
・マリーンズ四球を10個選んだ。

感想

西武の積極的なバッティングは油断禁物。中軸の山川・栗山を欠いても森・中村が打つ。この圧迫感は西武ならでは。乗せると怖い。
西武の攻撃、魔の8回はまるで昨日と同じ満塁になり5番“呉念庭”6番“愛斗”と続く、まるで「デジャブ」のようだった。悪夢がよみがえろうとする。しかし唐川がそいつを抑えつけた。 これで流れを5分に戻した。
西武の現状投手陣はソフト・楽天と比べると不安材料が見える。3戦目先制攻撃でこのカード勝ち越ししたい。

【エチェバリア:守備力抜群のメジャー「背番号55」】

10日エチェバリアの入団会見が行われた。
「日本の野球のレベルはとても高い」とコメントするほど日本野球を勉強していて期待がもてる。メジャーでの安打も多い。高い守備力・強肩・盗塁、マリーンズに新風を吹き込むことは間違えないと思われる。この日の練習に参加。当然ショートでの競争は激化し、同ポジションを守る選手に対しての大きな刺激になるのはいうまでもない。(ちなみに内野はどこでも守れるとのこと)

同じキューバ出身の「マーティン」も喜んでいる。マーティンは一つ違いの兄貴分。アメリカでは一緒にトレーニングをすることもあった。最近のマーティンHR・活躍の原動力には「エチェバリアの合流」もあるのかもしれません。早くもエチェバリア入団のいい影響が出ている。

2021年4月11日(日)
ロッテ対西武 3回戦 ZOZOマリン

1-2 で西武の勝利 
勝ち:平井  負け:鈴木

M鈴木好投も打線援護なし- L平井-平良-増田リレーで敗戦-ロッテ対西武3

【試合展開】

鈴木がいい投球するも援護なかった。鈴木は4回源田のヒット盗塁から犠打で1点。5回は自身の暴投で3塁に進められて呉の犠飛で2点目を取られリードを許した。
西武平井の投球が良かった。マリーンズの得点は3回に荻野・マーティン連続ヒットで1・3塁から中村がサードゴロの間での1点だけだった。
マリーンズ攻撃陣、5回以降ヒットは9回のマーティン2塁打のみで西武の継投の前に沈黙した。

感想

結局M鈴木はL中村と呉の犠飛での2点のみ。
4回源田の二盗塁・三盗塁で3塁に進んだのを、ベテラン中村が逃さず犠打で得点につなげた。5回はエラーでもらったチャンスを点につなげた。結果的には西武の方が、「勝ちにこだわる意識」「決める力」が大きかった。
Mで「このW盗塁のできる選手が見当たるか」と言えば調子のいい時の「和田」位か、今回のスタメンにはいない。その後ストレートなど球が走る鈴木のような投手から「犠打を打つ技術がある選手」がMいるかといえば‥‥。
ちなみにこの3連戦、「マリーンズ打線の盗塁数は3」で、「西武は10個」。7個の違いがあった。西武は「盗塁」をチームの戦略としてあげているらしい。

ただ単純に西武の投手が良かった、打てなかった。つながらなかった。運が悪かったという言い訳だけでないことがわかる。負けた理由(意志を持って足でかきまわされた)もある。

マリーンズで良かった選手

・鈴木5回3安打2失点と好投。打線の援護なし

・マーティンマルチ。藤岡マルチ。

カードまとめ

初戦の負け方がよくなかったのでどうなるかと思ったが、2戦目の戦い方が良かった。マーティンがHRで先行したあと、試合中盤以降は、M打線が同じ方向をみてプレー、追加点を奪った。3戦目は西武が足を使って同点に、2点目も鈴木の暴投でもらったチャンスを逃さず点に結びつけた。
マリーンズ打線は3戦目西武の投手リレーの前に元気なかった。逆転できず敗戦、新人鈴木は攻められない。
*打線はなかなか続かない。2戦目もマーティンのHRがあったので勝てたともいえる。先制して優位に進めるには打線の奮起を期待したい。

ここ1週間(オリックスから西武戦)で、マリーンズ打者の打撃スタイルが少し変化してきたように思う。特に安田・山口・田村が顕著。
なかでも安田の構え、振り出しのタイミング、ボールの見逃し方に変化が見えた。「ただ見逃すのでなくて、タイミング取ってバットだして見逃す感じ」です。(西武の強打者がそういう打ち方してます)
気のせいかな~?

西武は足を使うなど今年の辻監督の采配が見えた。初戦「愛斗」が登場し2HRと活躍し牽引・鼓舞しM敗戦。しかしマリーンズは2戦目に投手陣好投をバックに打線が先行していいゲームをした。
1戦目に中継ぎ不安を露呈したが、2戦目に唐川が持ち前の粘りを発揮し砦になった。3戦目は西武投手陣の好投の前に力なく敗戦。
結果対西武3連戦は1勝2敗で負越した。
やはり自滅で初戦を取れなかったのが残念。西武に勝ち越せるカードだった。

M8回中継ぎはシーズン最初からの課題でしたが、3戦目はハーマンが戻ってきて抑えた。河村も投げた。今後誰が中心になるのか、注目ですね。