井上復活「初ごっちゃし」-荻野マーティンレアード活躍-投手陣を助けて勝越し-ロッテ対オリックス7-9

対日ハム3連戦延期で空いた休養をベテラン休養と若手の練習日に転換した井口監督。この練習が若手に何を与えたか、この3連戦で確認したい。オリックスは最近2カードはソフトバンクに2勝1敗と勝ち越し、西武に1勝1敗1分けと決して調子悪くない。

2021年5月7日(金)
ロッテ対オリックス 7回戦 ZOZOマリン

7 対 5でロッテの勝ち
勝ち:石川 負け: 山岡

石川粘投-荻野中村タイムリー-井上1号HR-レアード追加点-ロッテ対オリックス7

【観戦記】

雨天の中M石川、B山岡共にしっかり投げた立ち上がり。石川はストレート・シンカーがさえた。
先制はマリーンズ、3回1アウト2塁、山岡から荻野がスライダー読んで2ベースで先制、中村奨吾タイムリーで2点を追加した。4回には角中・レアードのランナーを2人おいて、井上が山岡の真ん中低めのボールをうまく上げた。パワーで右中間スタンドに飛び込む1号3ランを打った。ごっちゃしポーズも控え目に決めた。試合後本人も言っていたが、「まだ番付けも低い」のでもっと沢山打って上げて貰いたいですね。

5回石川がランナー2人おいて、オリックス太田に失投をレフトに3ランホームランされ2点差に。7回には杉本ソロで1点差になる。
しかしマリーンズ8回に2アウトから中村四球、角中フォアボールのランナー1・2塁からレアードが比嘉のスライダーを右中間2点タイムリーで突き放した。外角低めの変化球にしっかりついていってよく打った。

唐川も8回登板もカットボールの変化が今一つでアダムジョーンズに2ベース打たれるもジョーンズの走塁まずさと荻野の素早い返球で2塁ベース上で刺した。大きいプレーだった。
9回益田が杉本に1発打たれるも、レアードの追加点がきいた。

今日の結果見ると、荻野・中村・角中・レアードに何とか点に繋げようとする粘りのバッティングが見えた。結果HRに苦しんだ石川も助けることになった。 日ハム3連戦が延期で休んだ後の勝利は大きい。

*コロナ禍での日ハム 3連戦の延期による緩みも無く、レギュラー陣にはいい休みになったようですね。また安田もマルチの活躍で分かるように若手の打ち込みも効果があった。今後の若手の活躍に期待したいです。
オリックスエース山岡からの勝利は大きい。この流れで明日も勝って、勝ち越し決めたいですね。

マリーンズで良かった選手(MVPs)

荻野先制タイムリー。
中村奨吾レフトへ技ありタイムリー。ボールがよく見えている。

井上1号3ランHRでチームに活力。初ごっちゃし+初のお立ち台。ホントにお待たせの一発。

石川7回5安打2失点と粘投。ホームラン打たれたがゲームを作った。

レアード7回タイムリー2ベース。低めを打ち貴重な追加点。

・安田・角中マルチ。

2021年5月8日(土)
ロッテ対オリックス 8回戦 ZOZOマリン

2 対 5 でオリックスの勝ち
勝ち:田嶋  負け: 美馬

美馬HR2発残念-M打線田嶋攻略できず-小野乱調で敗戦-ロッテ対オリックス8

【試合感想】

美馬が2回Bモヤが内野安打で出塁、頓宮に甘い球をレフトスタンド2ランもってかれた、パワーで先制された。
田嶋はいい立ち上がりだった。マリーンズ反撃は3回エチェバリアがショート・ゴロ悪送球のエラーで2塁へすすむ。柿沼バントで3塁へ。2アウト後マーティンが粘って少し浮いたボールをライト前にタイムリーで1点返す。集中力はさすが。6回は宗がライトにソロHR打った、これで3点目うまく打った。美馬も失投ではなかっただけに、2本のホームランは今年のオリックス打線の長打力を知らされる一打になった。

6回は荻野レフトヒット、マーティン右中間2塁打でノーアウト2・3塁のチャンス、中村奨吾がセンターに犠飛打って1点返す。つづく安田・角中は凡退。このチャンスでもう1点取りたかった。
*エチェバリアをスタメンにするなど組み換え。そのせいか下位打線で流れが切れていた。前日から下位3人も変わってしまうとどうなのだろう。 疑問が残った。

美馬7回5安打3失点無四球粘投したが、ホームラン2本が残念だった。特に頓宮の一発は完全な失投だった。一方田嶋は6回4安打2失点無四球、チャンスに要所をしめた。マリーンズ打線はチャンスにもう一本が無かった。
マリーンズ8回は田中が好投するも、9回小野が4安打打たれ2失点追加されて、M反撃の火を消してしまった。
*小野も乱調だったが9回は審判の判定をめぐり不運もあった。

マリーンズで良かった選手(MVPs)

・マーティンマルチ。最近の厳しい攻めにも負けていない。田嶋から2安打と気を吐いた。
・美馬7回粘投もHR2本が残念だった。
・和田盗塁決めた。

2021年5月9日(日)
ロッテ対オリックス 9回戦 ZOZOマリン

7 対 4 でロッテの勝ち
勝ち:小島  負け:増井

荻野・マーティン・レアード好調で増井攻略-井上貴重な追加点で「番付上げた」-ロッテ対オリックス9

【試合感想】

小島の立ち上がりオリックスにつかまる。1アウト2塁から吉田タイムリー、杉本に甘く入ったボールをレフト中段に2ラン打たれて早くも3点先制された。
しかし増井も立ち上がり制球に苦しむ 。1回裏荻野2ベース・マーティンタイムリー2ベースで1点返すと角中フォアボールの2アウト3塁からレアードタイムリーで2点目入れる。角中粘って四球選び次打者につないだ。
2回は柿沼が左中間へソロHRを打ち同点に。早めに追いつくこの一発が大きかった。3回も安田ヒットから角中相手エラーで出塁、レアードフォアボールで無死満塁の大チャンス、井上のダブルプレー間に1点返す。相手エラーを得点に結びつけた。M4回には中村がタイムリーで5-3と2点リード。

7回ハーマンがT-岡田にソロHR打たれ1点差になるも、その7回裏のM攻撃が効いた。
安田ヒットから(安田代走)和田が2塁盗塁成功。K-鈴木に圧をかける。角中に死球で無死1・2塁から髙部が送りバント決めて1アウト2・3塁に井上がセンターへ叩きつけたゴロでタイムリー、2点追加した。繋ぎが結果に結びついた。
昨日に続き和田が盗塁を決め、高部が送る。チャンスメイクの形として「若手が機能」している。何より中堅の井上がタイムリーで答えたのが良かった。
*若手のモチベーションも上がるはず。ロッテらしい粘りの攻撃が実を結んできた。

小島5回5安打2四球とランナー出しながらも、2回以降はチェンジアップなどで要所を締めた。6回は田中が抑え最後は「M勝利の方程式」で勝利した。
投手が失点少なく抑え、打線がつないで少ないチャンスをモノにする。
「この1点を取りに行く」今年の2021スローガン通りのゲームを見せた。

マリーンズで良かった選手(MVPs)

7回井上センター前タイムリーで貴重な追加点、オリックス1点差に追いすがるなか大きい2点タイムリー。*番付を上げてきた。ファインプレーも大きなプレーだった。

小島5回5安打3失点と粘り今季初勝利、おめでとうございます。
毎度粘りの投球でゲームを作っても勝利に恵まれなかったので良かった。

柿沼プロ2号ソロホームランで同点に。小島を援護した。

・安田「2安打」「四球1」と打点はないが、チームバッティングで「チャンスメイク」。

・荻野・マーティンマルチ。
・和田7回代走から2盗成功。8回の打席も粘って四球選んだ。
・髙部7回ノーアウト1・2塁で送りバント決めた。プレッシャーのかかる場面でいい仕事。

3連戦まとめ

2021年5月7日~5月9日 ロッテ対オリックス 7~9回戦
対オリックス 2 勝 1敗 ロッテこのカードを勝ち越した。

【感想】

初戦は石川がHR2本打たれるも打線の奮起で勝利。2戦目は美馬7回5安打3失点無四球粘投したが、ホームラン2本にやられた。両投手ともオリックスに痛い一発を浴びた。杉本・頓宮の一発は完全な失投だった。
また初戦杉本のHRと2戦目宗のHRは、うまく救い上げたようなホームラン。
オリックス打線の「パワーと技術」の両方を感じたHRだった。
3戦目も杉本・T-岡田がHR打つなど、パワーのある打者が多い。マリーンズ投手の失投もあったとはいえ、それを仕留めるオリックス打線は脅威だ。 今年のオリックス打線は気が抜けない。

一方マリーンズ打線は、初戦は粘って山岡をつかまえた。2戦目は田嶋の前に打線に一本が出なくてやられた。しかし3戦目はタイムリーが出て打線につながりがあった。荻野・マーティン・柿沼らの活躍で逆転するとマリーンズペースですすみ、小島が粘り強く投げた。そしてなんと言っても7回の攻撃、ランナー2人おいて井上のタイムリーがオリックスに効いた。

この3連戦M投手陣はオリックスのホームラン中心の攻撃を受ける。一方M打線はBエース格山岡・増井をタイムリーと繋ぎの野球で攻略した。
1戦目はレアード・3戦目は井上のタイムリーと「終盤の追加点」が勝利を呼び寄せた。
特にこの3連戦は1・3戦目に「井上晴哉」が打って結果を出したのは良かった。
M若手の役割という点でも、安田のバッティング、和田の盗塁、高部のバントなどが新たな形が見えた。その点では勝越し以上に実りある3連戦だった。
マリーンズ少し疲れの見える投手陣を助けて、オリックスから連勝したのは大きいかった。

最後まで読んでいただきありがとうございました。