ソフトバンク逆転勝利-安田残念-2020CSソフトバンク対ロッテ1回戦

千葉ロッテは福岡へ移動。2020クライマックスシリーズが始まった。
ロッテはソフトバンクにレギュラーシーズンに勝越ししている。
M勝ち越しはソフトバンクが戦力を整えていなかった前半・中盤戦での貯金が効いているためで、最近の6試合はソフトバンクが5勝1敗と大きく負け越ししている。
6試合中ソフトバンクが18得点でロッテは13得点。1試合平均で言うとSが3点でMが約2.2点、Mの投手陣はSを3点以内に抑えている。

ロッテ打線がソフトバンク投手陣から先制点を取って、 できれば3点以上とってゲームを有利にすすめたい。荻野・清田の活躍に期待。井上・菅野に長打が欲しい。安田・藤原がラッキーボーイになる展開になれば最高だ。ソフトバンク打線は周東を抑えたい。
マリーンズにとって、「失うものは何もない」「楽しんでやれる」「いい経験が残るだけ」プラスしかない。

2020年 11月 14日(土 )
ソフトバンク対 ロッテ  クライマックスシリーズ1回戦 
Pay Payドーム PM13:00~

4対3 で  ソフトバンクの勝ち
勝ち投手:モイネロ   負け投手:沢村

ソフトバンクは先発千賀、ロッテは勝ち頭の美馬。マリンスタジアムでは「パブリックビューイング」が開かれた。野球ファンの注目を一身にうけた。

初回千賀素晴らしい立ち上がり、10日ぶりの登板とは思えない。
ストレート、カットで追い込みフォークで三振などMを早めに追い込んで打ち取る「攻めの投球」。
前回同様球数少なく千賀にリズムを作られると思われた。

初回美馬の立ち上がり周東打ち取る。
1アウトから中村にライト前に打たれると、柳田とグラシアルに内野間にゴロヒットされる。
3者連続Hで満塁のピンチになった。
今年の満塁男「栗原」がバッターBOX入るが、ショートゴロWプレーに打ち取りピンチを脱した。

M2回攻撃は中村奨吾が渋くセンター前にヒットすると、9番安田が千賀の2球目「外角低めフォーク」を「引っ掛けて」ライトへCS1号2ランを放った。
安田「カウント球を仕留めた」。
クライマックス初登場とは思えない、投手3冠の千賀から値千金のホームランだった。
安田笑顔はじける、ベンチ盛り上がった。

ロッテが2点先制して俄然面白くなった。
美馬のピッチングものっていく。内野ゴロが多かった。
しかし4回ソフトバンク反撃、柳田が低い球をすくいあげた。センターに意地の一発、CS1号ソロHRを打ち込まれ1点差まで詰める。(レギュラーシーズンでも柳田が一番美馬を打っている)

M3・4・5回とランナー出すも返せなかったが、6回田村がライト線に2ベースを放ち藤岡送り1アウト3塁へ、続く荻野が三遊間にタイムリーで3点目。点差を2に広げた。

6回1アウト2・3塁で美馬から東條にスイッチ。
美馬は5回1/3を7安打3失点と粘り強い投球だった。
続くデスパイネが東條の外角のボールをうまくセンターへ打ちショート内野安打で1点差として、牧原セカンドゴロの間に井上の捕球ミスもあり1点加え同点になった。

8回沢村がフォアボール2個とヒットで2アウト満塁から、甲斐に内野安打で勝ち越された。
千賀7回8安打3失点と粘りの投球、8・9回はソフト勝利の方程式(モイネロ・森)に抑えられ敗戦した。
安田CS1号2ラン。荻野・清田マルチ。柳田CS1号ソロ。柳田猛打賞、グラシアル・松田マルチ。

*美馬の好投、安田の活躍があって中盤はロッテが流れをつかんでいたので、なんとかして勝ちたかった。

まとめ

ソフトバンクといえどポストシーズンは簡単にはいかなかった。
CS初戦に経験の差、気持ちの差がでて勝敗を分けた。

M美馬粘りの投球がよかった。安田は千賀が投げた甘い一球に反応し流れを作った。
美馬5回不運なヒットからのピンチも抑えて守りも良かった。
6回ソフトバンクがロッテの井上の捕球ミスを見逃さず好走塁。ロッテの守備の焦りをよんで、点を取ったのが流れを変えていった。8回沢村投手のフォアボール2個・制球も乱れを突かれ勝ち越された。

ソフトバンクの攻撃にじわじわとロッテが押されていった。
主軸の柳田が全打席、何としても塁に出ようとした姿が象徴的。
「主軸打者のここ一番の経験の差」がでた。

ソフトバンクの3投手フォアボールを出していない、一方ロッテは沢村がフォアボール2個出して苦しくなった。 M6回投手交代のタイミングのズレもあったが、 S投手陣にはスキも少なかった。なのでソフトバンクの中盤からのしつこい攻撃が結果的には効いた。

少し気になったのだが、ロッテの狙い球の絞り方と見逃し三振のところ、ソフト打撃陣がなんとか塁に出ようと必死にボールに食らいついて、強いゴロを打っていただけに対照的だった。
結果的に内野の間に飛んだりしてヒットもあるし、ならなくても可能性を残した。
8回裏満塁での甲斐の「当たりの悪いショート前のゴロ」「スライディング」が典型的だ。甲斐の運が良かったと言えばそれで済んでしまうのだけれども、前に飛ばすことや気迫がなければ生まれていない。

ソフトバンクの「勝利への執念」がロッテよりも勝っていた。
非常に緊迫感がある接戦だったのだけれども、そんな気持ちの差が感じられた試合だった。
厳しい争いの中でしか養えないものなのかも。しかし大きな違いだった。
*ロッテは美馬の粘投が素晴らしかった。CS初出場の安田の本塁打が収穫だった。

パリーグ1位2位チームのガチンコ、緊張感のある見ごたえのあるいい試合だった。ソフトバンクがアドバンテージ1を加えて2勝になった。
千葉ロッテはCS初戦を落として非常に厳しくなった。あとは3連勝しかない。