九州の南に接近した台風が、東に向きを変えて通過していた。
ロッテもソフトバンクに1ゲーム差と再接近している。
天候の悪化に関係ないペイペイドームは、「ロッテ負けるな!」という全国からのファンの応援が渦を巻いていた。
*前カード、ソフトバンクは西武の前に2敗1分けと苦しい戦いをした。
一方ロッテはオリックス相手に1勝1敗で流れは互角。ロッテは選手が手薄、昇格選手の活躍に期待がかかる。
【二木のピッチングに注目が集まった】
二木今季のソフトバンク戦は2連勝中で、昨年からの対ソフトバンクの連勝記録を6にしている。
今回勝てば7連勝で球団記録になる。
*達成したら1995、1996年のヒルマン以来の記録。1995年はバレンタイン監督のもと2位に入り10年ぶりにAクラス。ヒルマン・伊良部・小宮山が二桁勝利をあげた。
2020年 10月9日(金 )
ソフトバンク対 ロッテ 16回戦 ペイペイドーム
1対 3で ロッテの勝ち
勝ち投手:二木 負け投手:ムーア
【トピック】
若武者「藤原恭大」がリードオフマンとしてチームを鼓舞した。
マリーンズ初回は藤原のヒットからランナーをためて無死満塁、安田が押し出しフォアボールを選んで1点先制、井上のサードゴロで2点目を入れた。
6回は2アウト3塁から藤原がライト前安打で追加点をたたき出した。
ロッテの先発は二木7回3安打、失点は中村晃HRの1 点に抑えた。
見事な投球をしてソフトバンクの連勝記録を7に伸ばした。
柳田を内角攻めで封じるなど、素晴らしいピッチングだった。
8回は沢村が1回を3人で片付けた
9回益田がランナーためるもしっかりと締めた。
中村晃6号ソロ。松田マルチ。藤原猛打賞。
*この試合勝ったロッテは、ソフトバンクにゲーム差なしの2位と接近した。
*二木「ソフトバンク戦の連勝記録を7」に伸ばし、球団記録に並んだ。
二木プレッシャーのかかる首位攻防戦の初戦を投げきった 。
若きエースが着実に成長している。 そう実感した試合だった
*藤原はプロ初盗塁、初猛打賞を記録した。
*高部、8回代打でプロ初安打を記録。高部はイースタンリーグ 9月度の「スカパー ファーム月間MVP 賞」に選ばれている。
【藤原は持っていた】
いきなり「背番号2」この男が魅せた。ムーアの球を思いっきり振りぬいて2塁内野安打を放った「藤原恭大」だ。
5日の夕方「夕食を食べている時」に昇格の電話があって、その時は「びっくりして手汗が凄かったという」が、昇格してソフトバンク戦の一打席目に目の覚めるようなヒットを打つ。どうやら今季「1軍の初打席では手汗をかかなかった」らしい。
昇格を聞いたあとは緊張よりも「やってやろうという気持ちの方が大きかった」というが、彼は技術よりも気持ちで打つタイプだったのか、「2軍での結果は決していいとは言えない」が、この後4回2打席目はレフト前ヒット、6回には3打席目にはライト前ヒットを打って「初打点」で「猛打賞を記録」、次の中村奨吾の時に「初盗塁」を決める。
井口監督は彼を称して「持っている選手」と言った。
急な召集で結果を出す、「半端ない度胸を持っている選手」であるのは間違えがない。
2020年 10月 10日(土 )
ソフトバンク対 ロッテ17回戦
5 対 1で ソフトバンクの勝ち
勝ち投手:東浜 負け投手:中村稔弥
【トピック】
先発はロッテが中村稔弥、 ソフトバンクは東浜。
2回中村は制球が少し高かった。松田の先制タイムリーの後、栗原に14号2ランで計3点を先制される。
3回から習志野高出身「古谷拓郎」がプロ1軍初登板。
150kのストレートが持ち味の20歳は、緊張からか暴投し1アウト2塁、柳田へのチェンジアップが落ち切らずにライト前タイムリーで失点。4回はフォアボールで満塁のピンチを招くなどしたが、3回を投げきった。*3回3安打1失点と苦いデビューになった。
一方ロッテは6回西巻2ベースを打ち、1アウト2塁から藤原タイムリーで1点を返す。
低いボールをレフトに流し打つ上手いバッティングだった。藤原セカンドを狙ったがグラシアルの好返球でアウトに。
東浜は味方の援護もあり8回3安打1失点と、変化球を巧みに使い安定した投球をした。
マリーンズ打線に的を絞らせなかった。
*東浜今シーズン6勝1敗防御率2.66の力を見せた。
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