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二木好投-藤原猛打賞-M負越-2020ソフトバンク対ロッテ16~18

九州の南に接近した台風が、東に向きを変えて通過していた。
ロッテもソフトバンクに1ゲーム差と再接近している。天候の悪化に関係ないペイペイドームは、「ロッテ負けるな!」という全国からのファンの応援が渦を巻いていた。
*前カード、ソフトバンクは西武の前に2敗1分けと苦しい戦いをした。一方ロッテはオリックス相手に1勝1敗、流れは互角とみた。しかしロッテは選手が手薄、昇格選手の活躍に期待がかかる。

【二木のピッチングに注目が集まった】
二木今季のソフトバンク戦は2連勝中で、昨年からの対ソフトバンクの連勝記録を6にしている。今回勝てば7連勝で球団記録になる。1995、1996年のヒルマン以来の記録だ。1995年はバレンタイン監督のもと2位に入り10年ぶりにAクラスになった。ヒルマン・伊良部・小宮山が二桁勝利をあげた。

2020年 10月9日(金 )
ソフトバンク対 ロッテ 16回戦 ペイペイドーム

1対 3で  ロッテの勝ち
勝ち投手:二木  負け投手:ムーア

【トピック】

若武者「藤原恭大」がリードオフマンとしてチームを鼓舞した。

マリーンズ初回は藤原のヒットからランナーをためて無死満塁、安田が押し出しフォアボールを選んで1点先制、井上のサードゴロで2点目を入れた。6回は2アウト3塁から藤原がライト前安打で追加点をたたき出した。ロッテの先発は二木7回3安打、失点は中村晃HRの1 点に抑えた。見事な投球をしてソフトバンクの連勝記録を7に伸ばした。 柳田を内角攻めで封じるなど、素晴らしいピッチングだった。 8回は沢村 1回を3人で片付けた 9回益田がランナーためるもしっかりと締めた。
中村晃6号ソロ。松田マルチ。藤原猛打賞。
*この試合勝ったロッテは、ソフトバンクにゲーム差なしの2位と接近した。

*二木「ソフトバンク戦の連勝記録を7」に伸ばし、球団記録に並んだ。二木プレッシャーのかかる首位攻防戦の初戦を投げきった 。若きエースが着実に成長している。 そう実感した試合だった

*藤原はプロ初盗塁、初猛打賞を記録した。
*高部、8回代打でプロ初安打を記録。高部はイースタンリーグ 9月度の「スカパー ファーム月間MVP 賞」に選ばれている。

千葉ロッテM2
千葉ロッテM2

【藤原は持っていた】
いきなり「背番号2」この男が魅せた。ムーアの球を思いっきり振りぬいて2塁内野安打を放った「藤原恭大」だ。
5日の夕方「夕食を食べている時」に昇格の電話があって、その時は「びっくりして手汗が凄かったという」が、昇格してソフトバンク戦の一打席目に目の覚めるようなヒットを打つ。どうやら今季「1軍の初打席では手汗をかかなかった」らしい。
昇格を聞いたあとは緊張よりも「やってやろうという気持ちの方が大きかった」というが、彼は技術よりも気持ちで打つタイプだったのか、「2軍での結果は決していいとは言えない」が、この後4回2打席目はレフト前ヒット、6回には3打席目にはライト前ヒットを打って「初打点」で「猛打賞を記録」、次の中村奨吾の時に「初盗塁」を決める。井口監督は彼を称して「持っている選手」と言った。急な召集で結果を出す、「半端ない度胸を持っている選手」であるのは間違えがない。

2020年 10月 10日(土 )
ソフトバンク対 ロッテ17回戦

5 対 1で  ソフトバンクの勝ち
勝ち投手:東浜  負け投手:中村稔弥

【トピック】
先発はロッテが中村稔弥、 ソフトバンクは東浜。
2回中村は制球が少し高かった。松田の先制タイムリーの後、栗原に14号2ランで計3点を先制される。 3回から習志野高出身「古谷拓郎」がプロ1軍初登板。150kのストレートが持ち味の20歳は、緊張からか暴投し1アウト2塁、柳田へのチェンジアップが落ち切らずにライト前タイムリーで失点。4回はフォアボールで満塁のピンチを招くなどしたが、3回を投げきった。
*3回3安打1失点と苦いデビューになった。
一方ロッテは6回西巻2ベースを打ち、1アウト2塁から藤原タイムリーで1点を返す。低いボールをレフトに流し打つ上手いバッティングだった。藤原セカンドを狙ったがグラシアルの好返球でアウトに。
東浜は味方の援護もあり8回3安打1失点と、変化球を巧みに使い安定した投球をした。マリーンズ打線に的を絞らせなかった。
*東浜今シーズン6勝1敗防御率2.66の力を見せた。

2020年 10月 11日(日 )
ソフトバンク 対 ロッテ18回戦

3対 0 で  ソフトバンクの勝ち
勝ち投手:和田  負け投手:美馬

【トピック】
先発美馬3回2アウトからヒットの周東を2塁において、中村晃にレフトに先制タイムリーを打たれた。4回には松田9号ソロ周東タイムリーで2点追加され計3点に。美馬は7回8安打3失点と粘り強く投げゲームは作った。味方の援護が無かった。
ソフトは経験豊かな和田が制球に苦しみながらも粘った投球をした。5回1安打で4つのフォアボールを出すも無失点に抑えた。その後も工藤監督の投手起用があたった。マリーンズはホークスの7人の継投の前に、散発3安打で完封負け。ランナーを3塁に進められなかった。

*周東の守備が光った。1回マーティンのゴロをセカンド周東がファインプレーでアウトにする2回にもダイビングキャッチなどマリーンズの流れを止めた。4打数3安打2盗塁、この試合のキーマンだった。
松田9号ソロ。周東猛打賞、甲斐マルチ。和田今季7勝目。

結果-2020年 10月 9日~11日
ソフトバンク対ロッテ16~18回戦

対ソフトバンク  1勝 2敗 ロッテ負け越し

【トピック】
ソフトバンク初戦は二木好投、井上が先制3ランを打ち勝利した。2戦目はここまで6勝1敗と調子のいい東浜が相手、シンカーとカットボールをたくみに使う、頭脳的なピッチングをされ敗戦、3戦目は和田の粘り強いピッチングから6人の投手継投で完封負けを期した。
M昇格メンバーの中で、藤原の活躍と西巻の打撃(3試合連続ヒット)は収穫だった。しかし中軸に当たりがでない。投手力と打撃とのバランスが崩れている。勝つパターンを作りにくい状態になっている。

まとめ

初戦はソフトバンクに相性のいい二木の好投と井上のHR、藤原の活躍がチームを救った。しかし2戦3戦はソフトバンクの地力をみた。2戦目先発投手東浜は組み立てを変えて勝負に来た、3戦目和田は制球に苦しむも低めのボールを使って勝負してきた。また3戦目の6回Mの左・右バッターに対して小刻みに3投手を変えるなど細かい作戦もしてきた。今までの対マリーンズ戦悪い流れを変えようとする工藤監督の采配がみられた。昇格したM若手と焦る中軸の気持ちをつくような配球もあった。

攻撃では2・3戦目ソフトバンクに先制点をとられたのが痛かった。ソフトバンクも後半の中継ぎ・抑え投手が安定しているので、先制して逃げ切りがソフトのいい形。ソフトはM先発投手の甘いボールを逃さず得点した。
マリーンズは打線は急造の打線で、いままでの繋がりを求めるのは酷だ。正規レギュラーで戦っていれば違った展開だっただろう。
しかし下を向いても仕方ない。投手陣は踏ん張れているので、今のメンバーで頑張っていくしかない。打線の奮起が必要だ。