【今年のロッテの補強は「優勝」のために】
強い思いの表れだ。21日ロッテ球団は元中日でメジャーでも活躍した「チェン・ウェイン」を獲得したと発表した。
「台湾の英雄」として米大リーグに渡り、オリオールズなどで通算59勝と活躍した。井口監督は、「キレのある変化球とストレート」に惚れこんでの獲得、不足する「左の貴重な戦力(先発投手・中継ぎ)として期待している」と語った。140キロ台後半のフォーシーム・ツーシーム・ストレートを軸にスライダー・カーブなどの多彩なボールを駆使する。コントロールが良く、好不調の波が少ない。
2020年 9月 22日(火 )
楽天 対 ロッテ16回戦 楽天生命パーク宮城
12対 4で 楽天の勝ち
勝ち投手:D・J・ジョンソン 負け投手:石川
【トピック】
石川は7回1/3を9安打8失点と制球に苦しみ乱調だった。初回田中に先頭打者HR打たれ先制、M3回安田のタイムリーで勝ち越す。4回柿沼のスクイズで加点する。しかし石川4回に少しあまくなったストレートを浅村に25号HRで1点差に。5回にはまたも浅村に2打席連続26号2ランを打たれて逆転された。石川らしくないピッチングだった。
楽天は3番手登板ジョンソンは力のあるストレートが冴えた。マリーンズ打線は12安打打つも、逆転するだけのつながりが無かった。
浅村は8回にもダメ押しの27号3ランを打ちホームラン3本の7打点の1試合の球団記録を樹立した。浅村自身「気分いいバッティング」というくらいの爆発。がMとしては1試合3本はいただけない。これかの戦いも見据え対策が必要。また浅村の前にランナーをためないようにしたい。
*楽天は設立通算1000勝をあげた。
浅村25号26号27号で4安打7打点のミラクルな活躍。田中7号ソロ猛打賞、鈴木・マルチ。藤岡猛打賞、角中・中村奨吾・加藤マルチ。*ジョンソンは広島から移籍して初登板で来日初勝利。
石川乱調とはいえ7回途中まで投げ後半の投手は温存できた。これを2戦目3戦目につなげたたい。
【パリーグニュース】
楽天球団、22日のロッテ戦で勝利して、「設立16年目で1000勝を達成」した。2004年に加盟申請し10月に「東北楽天ゴールデンイーグルス」名を発表。
翌2005年3月26日の開幕戦でロッテに3-1で初勝利している。翌日27日はロッテに0-26で完敗した。
*2005年はロッテにとって、バレンタイン監督のもと「84勝49敗3引き分けで優勝したシーズン」、「勝率は驚異の632」でいまだに「栄光の2005年」として語り草になっている。
*この試合楽天相手に負けで「1000勝目を作られた」とはいえ、優勝した2005年以来の節目の記録で縁がある。今年ロッテが優勝争いをしているのも似ている。
2020年 9月 23日(水 )
楽天 対 ロッテ17回戦
5対 3で 楽天の勝ち
勝ち投手:涌井 負け投手:小島
【トピック】
小島の先発、1回フォアボール二つ出すも無得点で抑えましたが、2回ロメロフォアボールと太田ヒットで1アウト1・2塁から、小深田・田中の連続ヒットで3点を先制されます。楽天の先発は涌井、5回までマリーンズ打線を1安打に抑える完ぺきな内容で厳しい戦い。
しかしロッテ6回に反撃開始、藤岡がデットボールで出塁すると、角中がヒットで1点、続く福田秀平がタイムリー2塁打で2点いれ同点になりました。素晴らしい集中打。
同点になり、7回からは唐川が登板、勝利へのこだわりを感じる采配でしたが、鈴木大地にヒット浅村に28号2ランホームランを打たれ勝ち越しを許しました。同点後に追加点入れられる悪い流れを跳ね返すことは出来なかった。最後楽天の継投にかわされました。
*涌井は7回4安打3失点で9勝目。小島5回5安打3失点でしたが立ち上がりの四球がもったいなかった。
浅村28号2ラン。浅村マルチ、マリーンズ4安打。
*昨日に続き浅村に決定打(HR)を打たれた。甘い球を逃さない集中力は、さすが球界を代表するだけのバッターだ。しかし昨日3本HR打っているバッターに真っ向勝負が必要なのか疑問はある。
M主軸に浅村クラスの集中力を持つバッターが欲しい。
2020年 9月 24日(木)
楽天 対 ロッテ18 回戦
3対 0で 楽天の勝ち
勝ち投手:松井 負け投手:岩下
【トピック】
松井が7回5安打12三振で失点0と好投した。ピンチにはキレのあるストレートと低めの変化球で三振の山を築いた。松井114球と制球に苦しんでいて、M打線再三にわたり塁は埋めるもののここ一番繋がらず、松井にかわされた。
M先発の岩下5回8安打3失点と粘りながら5回まで投げた。2回下妻にプロ初HRを打たれ先制。3回5回は鈴木大地と浅村に出塁されての1・2塁から茂木にタイムリーを浴びて追加点を許した。これは楽天の「理想的な打順・点の入る形」だ。これを2回繰り返したら流れを相手に持って行かれるのも仕方ない。
逆を言うとMの打撃陣に 「理想的な打順・点の入る形」 が欲しい。
リードを含め楽天クリーンナップに対しての投球の見直しが必要かもしれない。ここにきて田村の欠場が微妙に影を落としている。
下妻1号ソロHR。浅村・茂木マルチ。福田マルチ。
*松井の球数が多くなり、守備も攻めも難しい試合なのに、楽天の主軸が集中して仕事をこなしていたのが印象的だった。これで楽天5連勝。
結果-2020年 9月 22日~24日
楽天 対 ロッテ16~18回戦
対楽天 0勝 3敗 ロッテ3連敗
まとめ
楽天との3連戦は完敗に終わった。前カードの日本ハム、その前の西武が1戦目2戦目を落とし3戦目にかろうじて勝利する展開。そんな試合運びが続いていただけに悪い予測があたってしまった。疲れもあり3連敗と、投手と打線がかみ合っていない。今は残念ながら追いかける展開が多い。しかし逆転する力が足りない。現状の打撃から考えると、打撃陣が先取点を取り、投手は先取点を取られないようにすることで、後半勝負に持ち込むのがいいのではないかと思う。
どこのチームも「主力はつかれている」と思う。状況は同じだ、ただ「主軸の気持ちの強さ」が勝敗の分かれ目になっている。
ソフトバンクも勝てていないので、首位とのゲーム差は2。今回楽天が直接対決で3連勝して2.5差と追いあげてきている。
このままチーム状態が上がらないと、3位の楽天に勢いがあるだけにクライマックス出場も危うくなる。これからの対ソフト首位決戦含めて数試合がその分かれ目になる。