首位決戦-井上-沢村躍動-M勝越2020ロッテ対ソフトバンク13~15

2020年 9月 27日(日 )
ロッテ対ソフトバンク 15回戦

8 対 4 で ロッテの勝ち
勝ち投手:美馬   負け投手:二保

【トピック】
M初回の攻撃、二保の立ち上がり「低めの変化球を打たない」という首脳陣の指示を守ったM打撃陣はフォアボールを選んだ。1アウト満塁から井上・福田連続タイムリーヒットで4点先制すると、2回には、2アウト1・2塁からまたも井上・福田の連続ヒットで3点疎二保を2回途中でノックアウトした。
*初回井上が低めのボールを良くとらえた。福田秀平がセンター前に巧打した。

【四球の多さはパリーグNO.1】
井口監督の二保対策がバッチリはまった。低めを棄てろとの指示を守り二保の焦りを誘った。
チーム打率がパリーグ最下位の242と低迷する中、フォアボール数はパリーグ1位の366個と断トツで「四球が選べている」そこには「四球を得点につなげる」という井口監督のしたたかな戦略がある。

【マーティン1試合5四球】
選球眼のよさで知られるレオネス・マーティンが、この試合二保・笠谷・泉の3投手から「5四球」を選び パリーグ記録に並んだ 。
*マーティンの勝負強さを恐れたか?

4回表ソフト攻撃前にベンチ前で円陣を組んだ。
3連続安打で満塁とし、中村晃のタイムリーで1点。押し出しフォアボールと松田の犠打で計3点取られる。なお続くソフトの攻撃、5回フォアボールとヒットからグラシアルにタイムリー打たれ4点目を取られるが、無死1・2塁から柳田・中村・デスパイネを抑えた。強力打線相手に5回クリーンナップを1点に抑えたのは、凄かった。
美馬本気のソフトバンク打線に対して、5回7安打4失点と粘投した。

福田秀平猛打賞・4安打3打点と大暴れ。井上2安打4打点。荻野マルチ。周東・中村晃猛打賞、グラシアルマルチ。*美馬怒涛の6連勝で8勝目をマークした。

【中大野球部トリオ(美馬・沢村・井上)活躍】
スポーツニュースで放映していたが、中大野球部では、美馬が4年生の時に沢村が2年生・井上が1年生だったそう。井上は美馬が投げるときの打率が通常より1割程度高くなる。そこに「中大の先輩後輩の繋がりの強さ」をみた。
*この試合美馬が8勝目。沢村が移籍後7線連続無失点。井上は4打数2安打4打点。

【澤村の変化】
スポーツニュース「S-park」解説者の谷繁さんによると、巨人時代は「投げよう」としていたが、今は「投げる」に変化したという。いいところへ投げようとする意識が減って、腕を振って叩けている(手が上から降ろせている)とコメントした。

結果-2020年 8月 25日~27日
ロッテ対ソフトバンク13~15回戦

対ソフトバンク  2勝 1敗 ロッテの勝越し
*今季ここまでの対戦成績:マリーンズが10勝4敗1分け

【トピック】
荻野1軍復帰。不動の1番が戻った、M打線に勇気を与えた。
1勝1敗で迎えた3戦目、初回確かな戦略のもと主軸打者が攻めて大量リードした。
美馬と継投の投手もそれに答えた。かみあった勝利で今年のMの強さを示した。

【パリーグニュース】
マリーンズに3連勝した楽天が、西武の前に3連敗した。
M戦で予想以上に消耗したのか?*浅村「高めの速球」に苦労していた。速球は「半端ない剛球」でないとダメ、中途半端は打たれる。

まとめ

マスコミは1~2戦目のソフトバンク「周東」を中心に記事が多く書かれていた。
1戦目は周東の失策もあり大量点を挙げたのは確かだが、Mの打線の集中打は凄かった。
「勝利をもぎ取った」というのが正解だ。
2戦目はその周東の活躍もあってマリーンズは敗戦したが、3戦目は初回・2回と集中打をあびせて勝利。キーマン周東の活躍に左右されることなく、『主軸を中心にした力』でソフトバンクに勝ち越しした。ソフトバンクはあらためて「優勝することが簡単でないこと」を知ったと思う。

*今年のマリーンズは悪い「流れ」を引きずらない。カードごとに勝敗の理由がある。それが分かっているから、潔い戦い方が出来る。「チーム一丸、ベストな形で戦えば結果が出る」ことを知っているからだ。「負けても後悔はしない」そんな覚悟が見えている。

その井口監督の采配は「安田の起用」に現れていた。
7月21日から4番打者として60試合連続、打率226で本塁打5打点41(27日ゲーム終了時)と決して満足のいく成績ではないが、井口監督は「4番を外すつもりはない」と言い切った。
若武者「安田尚憲」の成長を願う井口監督の目は限りなく優しかった。
*彼への信頼感はチームの一体感をも生んでいる。

これで首位ソフトバンクに1ゲーム差と再接近した。
対ソフトバンク今季の直接対決は残り9試合(ペイペイDで6試合、ZOZOで3試合)だ。
荻野外野手に続き、27日に田村龍弘捕手が昇格された。次々と故障者が戻ってきている。
節目の2020年「優勝」に向けて戦力は整った。

*最後までお読みいただきありがとうございました。