井上HRごっちゃしポーズ空振り-最終戦黒星2020ロッテ対日本ハム24

1 藤原-2 福田-3 菅野-4 安田-5 中村-6 (指)井上-7 佐藤-8 藤岡-9 和田

スターティングメンバーの組み換えがあり、若手中心の新オーダーに期待が高まった
色々試すのにいい機会。対ソフトバンクを見据えた打順なのかもしれない。

2020年 11月 9日(月 )
ロッテ対日本ハム24回戦 ZOZOマリン

4対 7で  日本ハムの勝ち
勝ち投手:加藤  負け投手:フローレンス

【トピック】
マリーンズ先発石川、初回フォアボールとヒットで1・3塁から中田にタイムリーを打たれ先制された。
マリーンズは裏に反撃、日ハム先発上原の立ち上がりを攻めた。
藤原が四球えらんだ後福田が2塁打で2・3塁のチャンスを作ると、安田がレフト犠牲フライで同点。続く中村奨吾ショートへの内野安打で2点目。
なおも2アウト1塁から井上がライトスタンドへ豪快な15号2ランを叩き込んだ。これでM4点目。初回裏集中打で逆転しました。

日ハムも負けてない。2回に高浜ヒットのランナー1塁から清水がレフトへ2ランで1点差に。
4回には石川から変わった中村稔弥が、清水にタイムリー打たれて同点になる。
両チーム打ち合いの展開が続きました。
M4回アウト2・3塁のチャンスも福田凡退。4回終わって同点。先が読みにくい展開に。

6回ゲームが動きます。
日ハム2アウト3塁から西川がタイムリー2塁打を打って勝越し、9回には大田にライトへ14号2ランを打たれM突き放された。
ロッテ11安打を打つも打線が繋がらなかった。
井上15号2ラン。藤岡猛打賞、佐藤マルチ。清水3号2ラン、大田14号2ラン。高浜・清水マルチ。

【井上ごっちゃしポーズ全開!】
最後120試合目は、久々に井上のHR後のパフォーマンス「ごっちゃしポーズ」が見られた。
今回は細川も一緒だったので、井上「細川親方にやってもらえてうれしい」とのコメントがあった。
*井上の一打、3ベースかとおもいきや、リクエスト成功でホームランになり笑顔がこぼれた。
(10月29日ソフトバンク戦以来の本塁打)

【7から8日にかけて、井口監督のコメントまとめ】
対西武戦勝利後、「粘ってしっかりつなぐのがマリーンズの野球。本来の野球が取り戻せた」沈んでいた10月については「選手たちも苦しかったと思いますけど、乗り越えてくれたのは大きい」まずは選手の活躍をたたえた。
「けが人が非常に多くて‥」と振り返り、後半は「球団にいい補強をしてもらって、後ろがしっかりしたというのがドシッと構えられたところ」と沢村らの加入で2位を守ったことを喜んだ。
14日よりのソフトバンクCSについては、変なプレッシャーもないと思うので「もう1回”突ッパ!”を目指して頑張りたい」と語った。

*ロッテ球団は9日、細川亨捕手の引退、また大谷智久投手に来季の構想外を通知したことを発表した。

千葉ロッテマリーンズ2020成績

・順位:パリーグ2位
・勝敗:60勝57敗3分(勝率513)

ロッテ打撃成績~パリーグチーム打撃成績から
(一部抜粋)

・打率:235(リーグ6位)
・得点:461(リーグ5位)
・本塁打:90本(オリックスと並んで4位タイ、6位は日本ハム)
・四球:491個(リーグ1位)
・犠打:96(リーグ1位)
・犠飛:19(リーグ6位)
*M犠打が多いのに、犠飛が少ない。

【ソフトバンクの打撃成績】

ソフトは打率3位、得点2位、本塁打1位、四球5位、犠飛1位、盗塁1位。スキのない攻撃が見えます。マリーンズとは対照的に、積極的に打ちにいって得点していることが分かります。
*盗塁も1位ですが、周東(50個)の活躍が大きい。

ロッテ投手成績~パリーグチーム投手成績から
(一部抜粋)

防御率:3.81(リーグ2位)
セーブ:34(リーグ2位)
・(被)本塁打:110(リーグ1位タイで多い)
(与)四球:382(リーグで一番少ない)
・(与)死球:28(リーグで一番少ない)
失点:479(リーグ2位)
*マリーンズの投手陣が安定した制球力で粘り強い投球をしたことが分かります。ただ打たれた本塁打は多かった。

【ソフトバンクの投手成績】

ソフトは防御率・失点・被安打数・被本塁打数は一番少なくて1位。
奪三振数・ホールドは一番多くて1位と、頭一つぬけた投手力を持っていることが分かります。

異例の2020年、監督の仕事について思ったこと

11月8日の日曜日 、ZOZO マリンスタジアムは最終戦を迎えた。
対日本ハム24回戦、この試合先発オーダーを見て驚いた。若手中心のオーダーに打線を組み替えている。当然ソフトバンク戦を睨んでの新オーダーもあるのだろう。
順位が決まった後の最後の120試合目、新たなレギュラーメンバー候補を実戦で試せる。
順位を残せた監督だからできることで、監督冥利に尽きる瞬間ではないだろうか。

120試合長いペナントレース中、苦しい戦いを強いられるプロ野球監督というのは、実に厳しい仕事だと思う。
今年(以前千葉ロッテを率いていた)オリックス西村監督が、8月20日監督を辞任した。
記事によれば成績不振で球団からの要請があったとか。ロッテの勝利も関係がある。
6月開幕後の2カード目オリックス戦での6連勝がそれだ。
昨年の苦手オリックスから6連勝には嬉しかったし正直驚きもあった。
一方オリックスからしたら勝ち星の計算が狂ったのは間違えない。

千葉ロッテのスタートにこの貯金は大きかった。気持ちにも余裕が出てロケットスタートが出来た。
一方負けたオリックスはスタートにつまずき負けがこむ。
7月には借金が膨らみ最下位に低迷、他に西村監督の行動なども揶揄され、結果8月辞任ということになる。西村監督もこの結果は予想外だったろう 。勝負の世界は一寸先は闇だ。

井口監督もコロナ禍で初めての事ばかりで、選手のコンディションも十分でない中の開幕。
タイトなスケジュールで連戦が続く。
好調とはいえ度重なるトラブルに見舞われ、穏やかな試合は多くなかったはず。

普通の人には到底想像できないが、厳しい精神状態もあったはず。しかし井口監督はぶれなかった。
優勝という目標に向けて「壁を突破する強い気持ち」で戦い続け結果を出した。

「勝負の世界」華やかな世界の裏側では必死の攻防がある。
コロナ禍もあり異例のスケジュールで望んだ2020。
普段なら表に出てこないドラマも浮き彫りになった。

5月に一ファンとしては、野球が見れると知った時の嬉しさは半端なかった。
シーズンが始まると「野球が楽しいこと」を改めて知った。

不安の中にいたスポーツ界においても、勇気をもって開幕した野球の力は絶大だった。
メディア含め皆が元気になった。選手の頑張りにも勇気をもらった。
今日試合があると思うだけで愉しみだったし、不安な気持ちを一瞬忘れることが出来た。
気持ちに張りもできた。
スポーツには「社会を明るくしてくれるチカラがあること」を教えてくれた。

2020年ロッテは5年ごとに「好成績を残す」ジンクス通りに2位に入りCSへの進出を果たした。
井口監督・選手に「下剋上」を再び起こしてくれとの声も沢山あり、ファンの「楽しみ」は続く。
振り返れば2010年にリーグ3位で「史上初の下剋上日本一」を果たしたのは西村監督だった。
そんなことも頭をよぎった。

*最後までお読みいただきありがとうございました。