侍ジャパン5連勝で決勝R進出-2023第5回WBC東京プール

準々決勝

A組2位「イタリア戦」9対3で勝利。勝利投手は大谷。村上・岡本マルチ。

準々決勝「イタリア戦」は大谷が先発。
メジャー選手8人を擁するイタリア選手に対してストレートはMAX164k、スプリット・スライダーを駆使。

日本は3回1アウトから大谷が意表を突くセフティバントで1・3塁のチャンスに拡大。
吉田が打点・岡本の3ランにつなげ4点先制。

大谷は雄たけびをあげる気合の投球で3回まで無失点に抑えるが、4回制球の乱れから死球とポテンヒットで2点失う。直後村上のタイムリーが大きかった。大谷からリリーフ伊藤が好投し後続をたつ。
そのご投手は伊藤、今永、ダルビッシュ、大勢とリレーして勝ち切った。
(ダルビッシュの日本での登板がみれるのは最後かもしれない)

【大谷のイタリア戦】
先発し3回2/3を2失点、打つほうは4打数1安打。
一発勝負のプレッシャーのなか、投手としてゲームをつくり勝利につなげた。
投球時雄たけびをあげて投げる。164kはミットを突き抜けるかのようなボールで凄かった。
打つ方で3回裏ミスでチャンスをつぶしかけたところを、セフティバントを成功させて嫌な流れをとめた
(大谷シフトの逆を突くバントにイタリアの投手・1塁手反応できず)

「日本プール」チームを牽引した3選手

大谷の活躍は目立ちますが、他にも沢山の選手が活躍しています。
中でも皆を鼓舞し勝利に貢献した三人の選手をあげてみました。

「ヌートバー」日系米国人メジャー選手(カージナルス)で初の日本代表
試合前は外野から実力・起用について疑問視する意見もあったが、初回からヒットでそんな不安を払拭。
特に怪我を恐れないような献身的なファインプレーは侍をこえた。
模範となるファイトを見せ初戦からチームを牽引した。4試合連続安打。
ペッパーミルパフォーマンスは日本中の注目を集め人気者に、人格もいいので野球ファン以外も巻き込んだ。
フルネームは「ラーズ・テイラー=タツジ・ヌートバー」

・「吉田正尚」驚異の打撃技術と秘めたる決意。
メジャー(レッドソックス)最初の年なのに早々と侍ジャパンに参加を決める。
代表参加直後から並々ならぬ決意を顔にたたえていた。
今までになき真剣な表情は慣れないアメリカ野球への適応の厳しさを想像させるも、
それを払拭するだけでなく、勝つためにしっかりと準備して、ここぞという場面で点を取る。
彼の期待に応える技術と強い精神力に変われる人はいない。

「近藤健介」状況に応じた打撃で最高出塁率を誇る天才。
ヒットを塁間に打ち分けると思えばスタンドにも運べる。
選球眼がよく相手の決め球をファールしフォアボールで出塁。相手にとって打ち取るのが困難なバッター。
パリーグでも移籍初年度だが球団の信頼は揺らがない。

日本プール戦で分かってきたこと

選手個々のレベルアップ

ここ数年の投手力のさらなるアップ

いままで積み上げてきた日本人投手力に厚み
日本人プロ野球がもっていた「変化球の素晴らしさ+コントロールの精度」にプラスして、「球速」や「球の力」がアップ。加えて層の厚さがある。メジャーでも通用するであろう投手「山本由伸、佐々木朗希」らが育ってきている。

さらにメジャーで活躍しているダルビッシュや大谷が加わり、試合をコントロールことが可能になった。
「精神的な支柱」にもなり、初戦・韓国戦の立ち上がりに成功、勝ち抜けた。リリーフ陣含めて、何が何でも抑えないといけないというプレッシャーが減った。球威と制球力がすぐれ、いざというときは力で抑えることのできる投手も多い。

・力勝負もつなぎも出来る選手の台頭。

近藤がファールで粘り四球を選ぶ。クレバーな打撃でタイムリー、つなぎの役割を果たす。
ここ一番では強打、貴重な追加点をホームランであげました。

吉田がファールで粘りながらも好球をヒットします。
岡本・村上・牧は外角をスタンドインさせる力を持つ。

*大谷でさえも規格外のパワーを持ちながら、決してそれだけで満足しない。

・日本人プレーヤーの起用さは健在。
守備は複数のポジションを守れる選手がいる。
盗塁のスペシャリストは準備万端。
バント・エンドランはもちろん、細かな攻撃は幅を広げさらなる脅威を与え続けます。
*対イタリア戦で3回大谷が相手の守備を見てセフティバントを選択、冷静なつなぎをしてきたのは驚きでした。

*次ページは、「侍ジャパンの広がる戦略の幅」です。