ノーサイドゲーム-TBSドラマ感想1-大泉洋の演技が凄い

ドラマの感想前半です。
このドラマは場面と音楽「馬と鹿」の流れるタイミングが合っていて感動する、とWEBでも話題になっています。シナリオ、役者の演技、演出すべてがあっているから熱いんですね。

今回は「役者の演技」からドラマをみてみました。

君嶋役の大泉洋さんの『リーダーの演技』に注目してみることが、ドラマに深く入り込むことになると思ったからです。

【主な出演者】

大泉洋、松たか子、高橋光臣、眞栄田郷敦、西郷輝彦、濱津隆之、大谷亮平、渡辺裕之、中村芝翫、上川隆也 藤原光博、廣瀬俊朗 他
原作、池井戸潤。脚本、丑尾健太郎。主題歌、米津玄師「馬と鹿」。

【あらすじ~導入】

君嶋はトキワ自動車の経営戦略室次長としてカザマ商事買収という経営方針に反対し、滝川常務にさからって左遷、府中工場の総務部部長へ移動になった。

いままで部長はラグビーチーム『アストロズ』GMの仕事も兼任。アストロズは毎年14億の経費を使う。会社の経営の重荷でもあり、もう廃部が妥当ではないかとささやかれていた。
君嶋はその部の部長についたのだ。
本社に自分のいる場所をなくし、ラグビーも知らないまま苦境にあった君嶋は生死をかけた闘いに打って出る。
ラグビーを勉強して、チームのGMとして、チームを改革・強化してプラチナリーグ優勝することで会社を見返してやろうと決意する。

出世を絶たれた男が、社内で復権をするためラグビーチーム『アストロズ』の再建に自身の進退をかける。男の闘いが始まった。

【管理職のエリートを演じるために必要なこと】

管理職のエリートを演じるために必要なことは何だろう、あげてみた。

・大企業の管理職とはどういうものか、その仕事を知る。
・部下の前で正々堂々と自分の意見を説明する能力と信頼されること
・自分の今までの仕事に対して絶対の自信を持っている、新しい仕事にも前向きに立ち向かう。
・当然仕事は要領よくできる。
・数字に強くなること。
・企業の一員として役割を意識、行動する。

【君嶋を演じるために必要なことは何だろう、あげてみた】

・信念を持っていること、仕事に一生懸命。
・分析能力にたけている。
・自分の弱みを隠さず素直に見せられる。
・家族を大切にする。

上にあげた項目は、企業ドラマの主役として「必要なカッコよさ」にも通じると思いました。
これだけのことをキッチリと演じなければいけないんです。

【大泉さんの演技は管理職と信念を演じ分けていた】

特に「部下の前で正々堂々と自分の意見を説明する能力と信頼されること」を演じたシーンが素晴らしかった。
下の3つです。

① 『冷静に現状を伝えるリーダー』

2話目のミーティングルームにラグビー部部員を集めて、意見書提出前に予算案をみせて「現状のチーム状態とまわりの厳しい目」を冷静に分析して説明した場面が良かった。

君嶋はいままでの戦略室での経験から合理的に物事を分析してプレゼン、数字やデーターから皆の理解を得ていきます。
また君嶋は「俺もこのまま終わりたくない。どん底にあえぐ君たちとともに闘いたい」と、素直に熱い気持ちを前面に出し、部員の心も動かします。

ラグビーについてよくわかっていないが、現状を分析しなんとかチームは残したいという君嶋の熱い思いを強く印象付けました。

②『熱くラグビーへの夢を語るリーダー』

居酒屋で、練習とボランティア活動の両立を嫌がる部員を前に、「ラグビー愛、アストロズ愛」を熱く説明する場面も良かった。

「このままでラグビーは生き残れるのか」
「地元の人と触れ合いみんなの名前を覚えてもらい、多くの人にスタジアムに足を運んでもらうんだ」
「応援してくれる人のために闘いたい」
「多くの人にラグビーを好きになってほしい」

ラグビーへの熱い思いやアストロズに対する夢を語ることで、ボランティア活動の必要性をしっかり説いていく。

君嶋が本気でラグビーを愛しているのが伝わる感動的なシーンでした。

③『頼りがいのあるリーダー』

6話シーズン終了後の居酒屋での打ち上げのシーンは、頼りになるリーダーを演じています。

2位に終わり廃部になるんじゃないかという部員の不安を一掃するような言葉「サイクロンズは堂々と優勝争いをした。廃部になんかなるわけないじゃないか」、チームのGMとして部員を安心させるリーダーの言葉にみんな安心します。

この3つは、話が進んでいくうえで必要な君嶋の「ラグビーや部員に対する気持ちの変化」や「リーダーをしての君嶋の成長」も演じています。

*キーとなる場面に使われているこの3シーンは、どれも印象に残る感動的なシーンでした。
最後までお読みいただきありがとうございました。