リプレイ検証-千葉ロッテとの不思議な縁-井口監督の強運

プロ野球におけるリプレイ検証が一般的になりました。
ここまでの歴史を調べてみました。千葉ロッテとの関係も色々興味深いものでした。

【リプレイ検証導入に至るまでの歴史~最初はMLBビデオ判定】

ビデオ判定が採用されたのは2008年のことで、MLBが最初です。
北米プロスポーツリーグでは最後の導入でした。
2014年にはこれが拡大されてチャレンジ方式が取り入れられました。
これはMLBの30球場にカメラを設置してその映像をニューヨークのスタジオで一括管理、分析担当審判が各球場の審判員と連絡をとって判定するというものでした。

【リプレイ検証導入に至るまでの歴史~NPBの動き、千葉ロッテもからんでいた】

NPBではどうだったかというと、現場や関係者からの要望はあったものの導入はされていませんでした2006年の千葉ロッテ対読売ジャイアンツとの一戦で巨人イ・スンヨプ選手の本塁打が取り消しになった件がきっかけで、巨人がビデオ判定の導入を訴えたことで動き始めました。
しかし球場のモニター設置状況に差があり、それが障害で進まず、導入は2010年シーズンからでホームランの判定に限り導入が始まりました。

パリーグの適用第一号は2010年3月28日の千葉ロッテ対日本ハムファイターズ戦(千葉マリンスタジアム)で7回に西岡剛が打ったライトポール際のホームランで、この時はビデオ判定で当初の判定が覆ることはありせんでした。

一方ビデオ判定で判定がくつがえった方にも千葉ロッテは入っています。
ファウルが取り消されてホームランになった初めてのケースとして、2010年5月13日横浜スタジアムで行われた横浜ベイスターズ対千葉ロッテ戦の6回裏、それは福浦和也がライトポール際に打った打球でした

導入のきっかけも導入後の最初のホームラン判定やホームラン判定が覆ったのも「千葉ロッテが絡んでいた」んですね。意外でした。

【リプレイ検証導入に至るまでの歴史~NPBリクエスト方式の導入】

NPBでは監督からの要望は多かったもののチャレンジ方式で「すべての判定をリプレーに頼るのはどうか。審判員の技術向上に逆行する」との審判側の慎重な意見があり導入には至っていなかった。
しかし2018年「監督が審判の判定に意義がある場合、ビデオ映像によるリプレー検証を求めることができる」という新ルールが施行されることとなった

名称はチャレンジでなくリクエストになりました。
基本的なルールはMLBと同じでしたが、違うのはビデオ判定環境で判定のためのカメラが、MLBは1球場について12台設置してありました。
前述したようにそのカメラの映像をニューヨークで最終的なジャッジをして、それを球場の審判に伝えていました。

しかし日本は中継テレビの映像で、現場の審判員が自分の目で判断していました。
試合担当4人の審判のうち誰が最終的な判断をするのかについては、色々な取り決めがあるようです。

【リクエスト成功の最初も千葉ロッテマリーンズ】

リクエストの成功第一号は、2018年3月30日の東北楽天イーグルス対千葉ロッテ戦での千葉ロッテでした。1回守備のマリーンズが併殺打を狙ったプレーで、一塁塁審はセーフの判決をしたが、井口監督がリクエストを求めて、検証したのち判定がくつがえり併殺成立となりました。

*井口監督のリクエストは、結構成功しているような気がします。
他の監督と比べてどうなんでしょうか。
過去の戦績からも井口監督は勝負運はもっているとは思います。

*最後までお読みいただきありがとうございました。
出典:ウィキペディアを参考にしました。