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「リモート会議」でのマウンティング活用と 「オンライン飲み会」での忖度


コメディ・コント風の話を書いてみました。サクッと読んでみてください。




舞台





X広告代理店の話(Xは老舗代理店である、広告業界は「華やかだが縦社会」といわれている)
社員は現在全員自宅で「テレワーク」をしている。




登場人物





A係長:中堅社員三流大学の広告研究会出身、みんなには黙っているが研究会の会長をしていたというのはウソ、既婚33歳仕事に燃えている。

社員B:企画担当、少し太め色白、入社5年目独身、オタク系らしいのだが何にはまっているのかは秘密、すこし変わっている。

女性社員C:営業担当、自称無垢な20歳、デパ地下アイドル「ギャル下り坂46」出身。

D部長:メディア局の管理者52歳。ポイントを押さえた人事掌握が得意。お酒が好き。

【注意】お話内では、隠語(業界用語)マウンティング=お話の()かっこ内が飛び交っています。理解できなくても先に進みますのでご了解ください。




(予備知識)マウンティングとは




お話にかっこ()内にて挿入されるマウンティングについて解説します。
マウンティングとは、サルの時代から行われている人間の本能。相手よりも優位に立とうとする行為。
現代社会においては、「高度なコミュニケ―ション手段」であり、「新しい考え方との出会い」である。「なんとなく本能を言うこと」からもっと進化していくと、「相手をうちぬくことも可能だ」といわれている。しかし組織内で試すことは不可能、なぜなら「自分に跳ね返ってくる事」も想定されるからだ。




お話




X広告代理店メディア局の中堅社員Aと若手社員B・Cがパソコン前に集合、PM3時から「リモート会議」で、『番組風CM』についての話をしている。

A係長「それではインフォマ(企画会議)を始めます。」
A「B君さ、顔が静止画(イラスト)になってるけど、何かありましたか?」
B「たまに画面が固まるんです、回線状態で」(トイレ行ってたんだよ)
A「‥‥スケッチブックに絵描いて置いてあるだけなのに、なんで回線状態と関係あるのよ」(ふざけんな~)
C、うつむいて作業している。「‥‥」
A「Cちゃんさ、あのさLINEやってんのかな。頼むよ、終わんないよこれ」(企画決まるまでぜってえ終わりにしねえかんな、コノヤロー)
C「すいません、コンタクト落としちゃって」(まじ、やば。化粧すんの忘れてた。睫毛つけなきゃ)
B「Cちゃん、今いた人誰?友達」(さりげなくフォロー、気が利くな~俺って)
C、笑ってない(黙ってりゃわかんないのに、もう~。)
画面を見て「Bさん、さっき後ろを何か横切ったよ」(仕返しじゃ)
B「‥‥」(げ、猫みえたかな、はまってるの猫ってわかっちゃったかな、カッコ悪)




A眉間にしわ止せながら咳払いして、
「先日のブレスト(アイディア出し会議)であったBのデッキ(プレゼン資料)なんだけどさ、言わなくてもわかってるよな。」
B身構えながら「はあ~」(また怒られんのかよ)
Aニコニコして「なかなか良く出来てた」(お前にしてはあり得ないけど)
B体を固くしていたのだが、意外な言葉に肩を軽くカクっと傾けて
少し驚く。「ありがとうございます。徹夜して作りました」
(うそ~、あれ退職した前任者の作った書類をコピペしただけなのに)




A「そしてCちゃんが作ったお客様の提案書、素晴らしいです。フィジビリ(実現可能性)があるし、何より以前からCちゃんがお客様に食い込んでいる(懇意になる)からこそ、なんか説得力があるんだよな」
(接待で経費は使い過ぎだけど)
C「それが私の武器ですから」
(ずいぶん調子いいな、でも前にAから言われた言葉忘れていないよ。『Cちゃんのは仕事じゃない、作業だから』、彼氏と別れて落ち込んでいた私にはものすごく効いた(涙)。




A「今回はこれでいいけれども、これからはハイブローでバズるような企画で将来的にアセット(資産)になるようなクリエイティブな仕事を期待します」
B「あっ、はい」(何言ってんのこの人、全然わかりません)
C「さすがA係長、視座(レベル)が高いです」(必殺の褒め殺し!こないだのミスをまだ報告してないし、この辺で点数稼いでおかなきゃ)




そんな時、どこからか声が聞こえてきた。
「いいねえ~」
BとC一瞬ギクッとなる。
A「やばい‥‥」顔が青くなっている。気を取り直して一言。
「これで、X広告代理店企画のリモート会議を終了します。」




またさっきの声が流れてくる。
「みんなの積極的な仕事ぶりに感心しました。」
「実にいい、これで我が部のKGI(経営目標達成指標)が上がることも間違えないです」
B・C「え・え・え!!、その声は、どういうことなの」




A焦っている。(部長の登場が早すぎるんだよな。まずい始めちまおう)
A「続きまして、オンライン飲み会に移りたいと思います」
B・C、二人とも目がテンになっている。
A「準備はよろしいでしょうか、準備出来次第、D部長と繋ぎますのでお願いします」
C、ため息をついている「やっぱり」(そんなことだろうと思ってチューハイを沢山買ってあるよ)
Bもしぶしぶ冷蔵庫から瓶ビールを出してくる。「はいはいはい」




D部長の顔が画面に映し出される。ニコニコしている。
「皆さん、いつもテレワークご苦労様です」
B・C「お疲れ様です」(ガーン!!頭は光って眩しいし、顔も見たくなかった)
A「今日のサプライズです」(テレワークだと刺激がないからね)




B「I want to leave here!」(ありえない)
C、下をうつむいてLINEを使用。(社長にメールしたる~)
A「これも仕事の一部だからね」(文句は言わせないぞ)
Bは頭が混乱していてブツブツつぶやいている「グレー、Pハラ、働き方改革、年功序列、舎弟文化」
(しまった、しゃべっちゃった)
C「これから2時間は自分の中にダムをつくります」(気持ちが爆発するのを防がないと決壊しちゃうよ)




D部長「固いこと言わず飲もう。HEY BOY!、無礼講でいこうぜ~!!」
A「部長何か普段と違いますが‥」
D部長「午前中から飲んでるからね」
A「‥‥」(みんな仕事してんのに飲むか?)




A「自分の家なんだからリラックスして。みんな普段言えないことをこの場で言いましょう」
C決意したように「わかりました。それでは忖度することなく、思いっきり言わせていただきます」
A「本気?‥‥それだけはやめて」(俺の立場考えろ)
D部長「空気読んでな」(酔ってないんだぞ、俺は)
Bは、腹をくくった。「D部長、乾杯の掛け声をお願いします」
(こうなったら早く終わらせよう)
Aも追随する「よろしくお願いします」(Bのやろ、俺の言葉を取りやがって)
D部長「お疲れ様です、厳しい環境だけれども頑張りましょう!」

D・A・B・C「かんぱ~い」

お酒がまわり酔うにつれて、彼らが今までのことを忘れ、「飲み会」を楽しんだのは言うまでもありません。
こうしてX広告代理店のテレビ会議+(サプライズ)オンライン飲み会は、無事に終了したのでした。
*私に対してのマウンティングは勘弁してね。




END

*NHK総合テレビ『必須!マウンティング会話講座』を参考にしました。