「NHK解明ネコの不思議」より-おもしろいネコの生態

縄張りで分かる心理

・自然界では自分の縄張りを主張することは大事です。飼い猫でも縄張りをもつことは大事
・縄張りをあるいて自分のにおいを残すことは自然界では大事なことです。
・パッチの縄張りを調べたところ自宅から最長で90m位とわかりました。においづけやひっかきでマーキングしています。調べたうちのネコで一番遠いところまで行っているネコは家40軒分もの広大なスペースでした。雌ネコの20倍程度の範囲まで縄張りを広げていました。これは個体数が多いのでストレスを感じていることの証でもあります。しばらくはストレスを感じないところを巡回しているとも言えます。
・家の中でも複数のネコがいた場合には、家の中で飼い猫同士が交戦状態になっていることもあります。多くの飼い主はこれにあまり気を使っていません。家の中で高いところを取り合いになったりします。相手より高い場所は見渡せる範囲も多いし上から襲いかかることも出来る優位な場所です。

地域猫(上野公園)5
地域猫(上野公園)5

たくましい野良ネコ

およそ1億年前ネコは人間と一緒に暮らすことを選択しました。しかしそれと別に野生で生きているネコがいます。しきたりはイエネコと異なります。
野良猫はエサをもらうときに鳴きません人間との関係を必要としていないために鳴く必要がないのと、鳴くことによって他の捕食動物におそわれるのをおそれているためです。

においに敏感

集団で暮らすネコは、集団への帰属意識を持っています。仲間とふれあって集団のにおいを形成するためです。ねこはにおいをかぎ分ける能力は嗅覚能力が高く敏感です。飼い主がネコになめられたら仲間として認められたあかしかもしれません。
いいにおいと悪いにおいがあります。いい匂いはメスの発情したときのにおいや同じ集団のにおいなどです。しかし残したくないにおいもあります。それは糞尿のにおいです。砂をかけるなどして他の捕食動物に気づかれないようにしているのです。

現代病の悩み

飼いネコが人間と安全と寝床と暮らしを得ました。長生きになりましたが年齢に応じた病気も増えています糖尿病、心臓疾患、腎不全など病気が増えています。肥満が特に大きな問題になっています。飼い主は自分が食べるときにネコに食事を与えたがりますが、ネコはそんなに食事をとる必要がありません

遺伝子操作で新品種

いろいろな品種の誕生していますが、見た目などで交配するといろいろな健康問題も増えてくる。新しい品種が、顔が平べったくて鼻が低かったりすると目や呼吸器に問題がでる可能性が高くなります。
バンビーノという品種は突然変異によって出来たネコは足が短くてファンも多い。特徴のある部分を選択して交配を行います。しかし有害な遺伝子を招いてしまうことも多いのです。

本物の狩りをすることをしなくなっても、ネコは家で寝そべっていてもネコは野生の本能を失ってはいない。これが不思議な行動に見えるのです。

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