新たに分かったネコの生態を上手に説明していました。面白かったのでまとめてみました。
わがままでちょっとクールで愛らしい。人に飼われていても野生の時代の習性が残っている。
謎だらけのネコの生態に迫っていていい番組だと思いました。
「困った行動の理由」
私たちがネコを知っている以上にネコが人間を知っているような行動をしたり、困った行動をします。何かをひっくり返したり、爪とぎやマーキングなど。すべて理由があります。飼い主も手を焼くネコ汎白血球減少症ことも多いです。
「しぐさのメッセージ」
髭や尻尾の動きなどを知る必要があります。ネコが撫でられるのをいやがることがあります。そんなときは攻撃性のスイッチが入っていることがあるのでさわらないでいます。
「母親から学ぶこと」
ねこはキラキラした水が好き、飼い猫でもエサから近いところで水を飲みません、衛生的に遠いところにある水を好む。
何を敵と思うかは母親から学ぶことが多いようです。生後間もなく母親から離してしまうと怖いもの知らずになることが確認されています。
生後3週間は目が見えない。5週間経つとネコはじっとしていられない。子供同士生まれたネコがまとまって生活するのはその中で体温調節が出来るためです。
仲間との遊びの中で、狩りなどを繰り返し勉強している。
「優れたハンター」
ネコの髭は、空気の流れを察知して獲物までの距離を測ることが出来る。
ネコの目には眼球には反射板があって、網膜で暗闇でもよく見える。薄暗い程度と思われる。
尻尾はバランスをとって歩くのに便利。
柔らかな肉球としなやかな足がクッションの役割をしている。体長の6倍もの高さを飛ぶことが出来ます。
このような能力は捕食動物としてとても優れている。動くものは何でも獲物、必要がなくても獲物を見ると追いかける。食事をしている途中であっても新たに獲物を見かけたらそちらの獲物を追いかける。狩りは遊びではありません、相手が最後の力を振り絞って向かってくるかもしれません。もてあそんでから獲物を弱らせてとります。ネコにとっては家ネコも多くなっていますが、自由に家を出入りすることの出来るネコは別の顔を持っている。
「イエネコの起源」
DNAを調べることで、イエネコの祖先はリビアネコという山猫の一種であることが分かった。
・獲物であるネズミに近づくことで人と共存する道が始まった。
「人とネコは相思相愛」
・人間に適応する能力はすばらしい。
・野生のネコは人間に適応していき、ネコは人間を操っているようにも見える。
・ネコを喜ばそうと一生懸命の人間、人間にお土産を持ち帰るネコも多い。人間に対する愛情表現?これは人間に対して持ち帰るのではなくて野生の自分の巣に獲物を持ち帰る習性によるもの。
生後の数週間で人間とのふれあいがあったかどうかが、その後のネコの生活を左右します。あまりふれあいがないとその後問題行動をすることがあります。
「甘えの行動の理由」
・人間の膝の上に乗るのは、子猫時代に戻る退行行動です。人間の体温で暖を取っている。
・ネコがあなたの上で足でもんでいるのはあなたを母親の用に思っている。母乳を出そうと思って揉んでいるのです。
・のどを鳴らす理由。母親とのコミュニケーションを行うものである。野生では音を出してはおそわれてしまう。あなたのネコがのどを鳴らしているのは母親と一緒の気分に慕っていること。あなたと一緒にいるときに知らず知らずにネコの退行行動をしている。
「サインで意思を伝える」
・ネコは鳴いてあなたの注意を引いてエサをもらおうとしている。
・ネコ同士がしっぽを立てて挨拶しているのと同じで、ネコの前にあなたが腕をおろすことでネコ同士が尻尾を立てているのと同じ様な動きとしてとっている。
・飼い猫と野生のネコ科動物はよく似ています。人間は虎を家で飼うことは出来ませんが、ネコがいれば小さな虎とつきあっているのと同じ。
「縄張りで分かる心理」
・自然界では自分の縄張りを主張することは大事です。飼い猫でも縄張りをもつことは大事。
・縄張りをあるいて自分のにおいを残すことは自然界では大事なことです。
・パッチの縄張りを調べたところ自宅から最長で90m位とわかりました。においづけやひっかきでマーキングしています。調べたうちのネコで一番遠いところまで行っているネコは家40軒分もの広大なスペースでした。雌ネコの20倍程度の範囲まで縄張りを広げていました。これは個体数が多いのでストレスを感じていることの証でもあります。しばらくはストレスを感じないところを巡回しているとも言えます。
・家の中でも複数のネコがいた場合には、家の中で飼い猫同士が交戦状態になっていることもあります。多くの飼い主はこれにあまり気を使っていません。家の中で高いところを取り合いになったりします。相手より高い場所は見渡せる範囲も多いし上から襲いかかることも出来る優位な場所です。
「たくましい野良ネコ」
およそ1億年前にネコは人間と一緒に暮らすことを選択しました。しかしそれと別に野生で生きているネコがいます。しきたりはイエネコと異なります。
野良猫はエサをもらうときに鳴きません。人間との関係を必要としていないために鳴く必要がないのと、鳴くことによって他の捕食動物におそわれるのをおそれているためです。
「においに敏感」
集団で暮らすネコは、集団への帰属意識を持っています。仲間とふれあって集団のにおいを形成するためです。ねこはにおいをかぎ分ける能力は嗅覚能力が高く敏感です。飼い主がネコになめられたら仲間として認められたあかしかもしれません。
いいにおいと悪いにおいがあります。いい匂いはメスの発情したときのにおいや同じ集団のにおいなどです。しかし残したくないにおいもあります。それは糞尿のにおいです。砂をかけるなどして他の捕食動物に気づかれないようにしているのです。
「現代病の悩み」
飼いネコが人間と安全と寝床と暮らしを得ました。長生きになりましたが年齢に応じた病気も増えています。糖尿病、心臓疾患、腎不全など病気が増えています。肥満が特に大きな問題になっています。飼い主は自分が食べるときにネコに食事を与えたがりますが、ネコはそんなに食事をとる必要がありません。
「遺伝子操作で新品種」
いろいろな品種の誕生していますが、見た目などで交配するといろいろな健康問題も増えてくる。新しい品種が、顔が平べったくて鼻が低かったりすると目や呼吸器に問題がでる可能性が高くなります。
バンビーノという品種は突然変異によって出来たネコは足が短くてファンも多い。特徴のある部分を選択して交配を行います。しかし有害な遺伝子を招いてしまうことも多いのです。
本物の狩りをすることをしなくなっても、ネコは家で寝そべっていてもネコは野生の本能を失ってはいない。これが不思議な行動に見えるのです。
*最後までお読みいただきありがとうございました。