ねこの本3冊 のレビューを書きました。楽しい本でした。
スケバン社長 レナ
ねこ本は、結構好きで買ってます。おもに古本店です。スケバン社長といえばピンとくる人も多いはず。
そうレナです。前から知ってましたが昨年初めて読みました。
評判通りすごい。こんな会社があったのでしょうか?
パワーハラスメントやセクハラまがい、何でもやり放題。
猫が社長だと迫力も違います。
小顔でカメラ映りのいいので、やたらかわいい時とお金がからんだときの怒った顔の差がすごい。
なにより人間相手にどうどうとしているのが怖い。しかし怖いもの見たさで見ると、何故か笑ってしまいます。部下の様子が妙に面白いからです。
新猫種大図鑑(2004版)
獣医師さんが書いた290ページ弱にもなる詳しい本です。図書館から借りてきて2週間たちましたが、読みきれてません。何回か借りないと無理かも。豊富な猫種写真も楽しいですし、ヤマネコからイエネコへ、猫は自ら人間と共存する道を選び、ネズミや毒ヘビの退治など役立つ尊敬される立場、猫崇拝から教会の虐待、美術に登場する猫、猫の育て方など興味深い内容です。猫の不思議さに脱帽です。
猫と田中
素人日記風の形式を使っている。最初は「猫は」「僕は、自分は」「今回は」などで始まり、最後は「だから猫はカワイイ」などで終わる。何回も出てくるので、こちらが「猫好きなのは分かりました」と言わないといけないような雰囲気になってくる。
所々繰り返しの文章を使って体裁を整えるなど構成もまとまっていますし、田中さんと猫との生活が優しい文章で書かれています、初めてのねこ本としても読みやすいです。
挿絵と4コマ漫画は、『猫ピッチャー』で有名な漫画家そにしけんじさんが描いています。絵柄がやさしくて自分も好きな絵でてす。ほんわかした雰囲気が出てます。
しかし4コマの内容は「爆笑問題の太田・田中コンビを意識したキャラクター」にこだわり、そにしさんのキャラクターがあまり出ていない。そにしさんの猫らしい絵や雰囲気が欲しいのに、ギャグも素直に笑えませんでした。
猫が主人公で無くなってしまっているような気もしました。コンセプトノートの構成通りなんでしょうが。
猫に対しての田中さんの向かう「姿勢や優等生ぶり」はよく分かりましたよ。
素材はいいのに料理の仕方が間違えているような、とても勿体無いと思いました。
何か編集者の影が透けて見えちゃうのは自分だけかなあ。