*文章力の基本 簡単だけれど誰も教えてくれない77のテクニック 日本実業出版社 阿部紘久著 より引用・参考にしました。
この本はビジネス関係での明快でわかりやすい文章の書き方を指南しています。
ビジネス関係の本ではありますが、ブログなどの文章を書く上でもとても参考になると思います。
自分が読んで練習してみて、参考になった項目を抜粋して紹介します。
それは「すべての文章に共通する土台の部分」でした。
要は基礎が足りないという事で、何気なく書いている証拠ですね。
第1章「短く書く」
①短かく言い切る勇気を持つ。
「~と思っているのかもしれない」など遠回し表現が多いので、出来るだけシンプルに言う。そのために裏付けをとるなど調べる作業が必要。
*逃げ腰の言い方は明快なコミュニケーションを妨げる。損である。
②文章には幹の部分と枝葉の部分がある。幹ばかりがたくさんある文章は読みにくい。
幹の部分を摘出して、幹を分けて言い切ることで文章がより分かりやすくなる。
*欲張らずテーマを一つに絞ることでしょうか。そのためには何が言いたいのかを絞ってから書き始めること、また文章を書いている途中でも幹を切る勇気をもつ。
③文を分けて、時に間をつなげる「よって」「そこで」などを入れたがるが、それは多くの場合不要。
話の内容がつながっていれば、読み手は頭の中で自然につなげて読んでくれる。読者を信用する。
*自分の文章力の無さゆえ、これも使います。書いていて楽しくなり独りよがりになることもある。冷静に自分の文章を顧みること(時間をおいてから見直す)で少しは減らせるかも。
第2章「自然な正しい表現で書く」
①宙に浮いた言葉は書かない。「必要な述語が脱落している文章」は書かない。
【例として】
『上司の助言はもちろん~』という文章があったとすると、上司の助言(主語)についての述語がなく、流れで『もちろん~』につながってしまうという事です。
上司に助言を求めたのであれば、「求めた」を入れることで後ろの文章につながる。自分勝手に述語を省略しない。
*ついやりがちな事です。後で文章を推敲するときにも注意しなければいけない。
②「てにをは」を正確に使い分ける。感覚で身につけて使用していることが多いので、注意して使っていかないといけません。
*これはルールとして示す事は難しいということでもあります。
③「で・の」の混入を避ける。つい『アメリカなどでのバイオエタノール~』この文章の「の」は不要です。
*うーん、自分は良くやりますね、これも推敲の時の注意事項です。
細かいところを指摘してくれるいい本だと思います。楽しく読めました。「シンプルにわかりやすく書いてみる」という習慣を自分のものとしたい。
*本の導入部第1章と第2章をご紹介しました。
第3章以下は下記の通りです。
第3章「言いたいことを明確にする」
第4章「わかりやすく書く」
第5章「簡潔に書く」
第6章「共感を呼ぶように書く」
第7章「表記とレイアウトにも心を配る」
上記にあげた基本的な文章の感想は、あくまで自分のレベルでの役立った点であり、上級者には違う目線で役に立つ本だと思います。
*この本は『文章を書く課題を解きながら進める』こともできます。四角い枠で原文と改善を示していますので、自分で改善を隠して回答していくと自分の弱いところに気がつきます。
気になった方は、ぜひ読んでみたください。