オリックス日本S進出-2021オリックス対ロッテCS-ファイナルS-3

2021オリックス対ロッテCS-ファイナルS1-3まとめ

2021年11月10日~11月15日 CSファイナルステージ
オリックス対ロッテ 1~3戦 京セラドーム大阪
対オリックス   0勝 4敗 ロッテはファイナルステージを敗退した。 *オリックスの日本シリーズ進出が決定した。

感想

【M先発陣に拍手も結果には結びつかなかった】
ロッテ先発陣はその実力を発揮した。しかしオリックスの投手陣も良かった。最後まで「ロッテの先発投手」に勝利の女神は微笑まなかった。
初戦は石川の好投に山本完封で立ちはだかる。2戦目は美馬が好投も打球があたり降板。3戦目は岩下好投も爪のトラブルで間があいて相手にやられた。こんなことが続くのも珍しい。
まるでオリックスに勝利の女神が肩入れをしているようだった。

【ロッテとオリックス-2021年の打線】

千葉ロッテの野球のテーマは、「繋いで1点を取りにいき」全員で勝利すること。オリックスは「全員で勝つ」、なにか似ているのだが、監督の采配に違いがあった。
ロッテは中心がレアード・マーティンの助っ人であり、周りを固めるのが日本人プレーヤーや新人、色々な選手の組み合わせで機動力も使って勝利を積み重ねた。オリックスは大エースや長距離打者がいて、一見大味の印象があるが実際にはヒットをつないで勝ってきた試合もある。途中からは先発のローテを見直す等柔軟でもあった。度胸ある采配も実行した。
両チームともに全員野球ではあるが、ロッテは「監督がうまく選手を組み合わせて勝利パターンをつくり、最後は選手に任せる」のに対して、オリックスは「監督が状況の変化に対しグランドレベルで、最善の一手を考える。選手に気づきを与えて最後は選手に任せた」の違いがあると思った。監督の考えている位置が違うというべきか。中嶋監督の方がより選手に近いところで采配をしていた
最初に戻りますが、両監督は「選手を信頼し任せる」という点では近いものがあった。*あくまで個人的な意見です。

【両チームが上位で争った理由

ロッテは昨年よりも戦力の上積みに成功した。投手では小島・佐々木朗希・河村選手が結果を出した、打者では山口航輝が終盤台頭・藤原選手も波はあったが徐々に成長している。移籍の加藤・国吉・ロメロらの活躍もタイムリーだった。
オリックスも選手が成長しながら調子を上げて優勝を勝ち取った。まさしく山本・宮城であり紅林らの活躍がそのあかしだ。主軸になっていく姿はチームに一体感をもたらした。杉本の覚醒は驚きだし、T-岡田も復活・宗の活躍も良かった。それによる層の厚さも見逃せない。
*チームカラーは違うが、それぞれ試合の中で選手が成長できたのが、終盤に優勝を争えた理由なのだろう。

【千葉ロッテの足りなかったところ】

千葉ロッテは今季井口監督の目指している得点力アップも成功して、新戦力を後押しするものになった、前半から若手中心にそれを目指して続け、終盤にそれが開花する予定だった。しかし実際は依然として助っ人レアード・マーティンの活躍頼みが柱で、荻野・中村奨・藤岡ら中堅打者が頑張るも、2軍から上がってくる選手の活躍が無かった。新戦力も活躍は限定的でレギュラーを奪い取るまでの選手は育たなかった。
終盤マーティン故障で欠場したあたりからは、コマ不足で燃料切れのような状態に陥ったと思われた。
*オリックスは吉田をケガで欠いても投手陣が堅く、打者も杉本・T-岡田ら中堅打者でカバーできてしぶとかった。
マリーンズもトレードによる補強は投手陣中心にタイムリーで機能した。しかし打線での台頭はなかった。
マリーンズは今年はオリックスの成長のスピードに負けていたと思う。しかし来年は佐々木朗希始め投手陣に計算できる選手に大きな期待が出来そうで、打撃陣も現状レアード・マーティン態勢が堅持されれば、山口・藤原などが飛躍しそうだ。岡クラスの選手が数名覚醒すれば一層期待は高まる。井口監督・新しい首脳陣に期待したいと思います。

千葉ロッテの選手・首脳陣・スタッフの皆様1年間お疲れさまでした。
またこの記事を読んでいたマリーンズファンの皆様へ、また来シーズン元気にお会いしましょう。

*最後まで読んでいただきありがとうございました。