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翼を広げ飛ぶカモメ

猫の落語-「猫の災難」「猫忠(猫の忠信)」について調べてみました


NHK「不思議な猫世界」第1回で、猫に関係する落語が紹介されました。「猫の災難」「猫忠(猫の忠信)」です。興味がありましたので調べてみました。






「猫の災難」あらすじ



長屋の熊五郎は、隣のおかみさんから頭としっぽだけの鯛をもらう。鯛はとなりの猫が病気見舞いでもらったものだ。
そこへ来た兄貴が、鯛は胴体がザルで隠れていたので一匹と勘違いして、それでは酒を買ってきて飲もうという。熊さんは酒が大好きで飲みたくて賛成する、兄貴のいない間に隣の猫のせいしてすべて飲んでしまう。そして熊さんは鯛も隣の猫に盗まれてしまったといい兄貴に鯛も買ってきたもらう。
あまり隣の猫のせいにするもので隣のおかみさんに悪事がバレてしまう。そして最後熊さんの悪事は兄貴にもばれてしまのだった。




【感想】




話の出来ない猫のせいにして飲み食いをするという何とも「人間の浅はかさが出ている噺」です。この噺を古今亭志ん生師匠は、自身が猫嫌いであったので「犬の災難」という噺に変えて演じていたそうです。噺家さんの遊び心が見えるような逸話です。



「猫忠(猫の忠信)」あらすじ



六さんと治郎吉 は、浄瑠璃の稽古に通っている。お師匠(お静)さんは若くて別嬪で稽古に通う六さんと治郎吉のあこがれ、なんとかお近づきになろうとしている。
稽古に通っている治郎吉は、あこがれの師匠(お静さん)の稽古場障子の破れ目から中を覗き見ると、常吉がお静さんができているのにビックリ。肩を寄せて一緒に飲んでいる。口移しに刺身を食べている。
治郎吉はこれは一大事と、常吉の嫁さん(おとわ)に告げ口しようと家に向かう。常吉と師匠がえらいことになっていると。しかしおとわが言うには常吉はずっと奥の部屋で寝ていたという。
治郎吉が驚くのをみて、常吉は奥から起きてきて、治郎吉の告げ口について攻め立てる。
おとわは治郎吉とお師匠宅に確かめに行く。するとそこに常吉がいる。常吉の動きが早いのにビックリする。そして二人が戻ると今度は常吉が家に戻っている。またまた移動が早いのに驚く二人。
結局常吉が「その男を見に行き確かめる」という。お師匠宅にはやはり男がいた。狐狸妖怪に違いないと男を取り押さえる。
男をとりただすと、常吉に化けていた私は「両親の皮を三味線に貼られてしまった三毛猫」だという。三味線がこの家にあるので、両親恋しさのため「にせ常吉」に化けて逢いに来ていたという。

捕まった「にせ常吉(猫)」は、笛・鳴り物入りの芝居がかりで、唄いながら白状しますこれを聞いた治郎吉は、こんどの会は「千本桜の役割が揃っている」ので大当たりだという。
吉野野の「常吉の義経」、猫が化けて酒を毎日飲んでいたので「猫のただ飲む=猫の忠信で狐忠信」、治郎吉が自分は「駿河の次郎」という。肝心の「静御前」は、稽古場のお師匠「お静さん」だ。お静さんが私はお多福で静には似合わあないというと、猫が顔をあげて「にゃあう」と言った。

その唄が歌舞伎・人形浄瑠璃の時代物「義経千本桜四段目」を下敷きにしていて、この義太夫の「偽忠信が狐に変じて云う科白のパロディである」という事です。
この噺の一番の聞きどころとのことです。




【感想】




YouTubeの桂米朝さんの落語(40分位)でこの話を聞いてみました。長い話ですが、米朝さんの名調子であきませんでした。人々の機微が良く出てました。米朝さんの間が絶妙で面白かったです。残念ながら、その浄瑠璃は知りませんでしたので、聞いたときは「最後のオチの部分」がよくわかりませんでした。(記事にも書いたように、後で調べて少しは分かってきました)