「銚子沖洋上風力発電」2022-23年の話題と「名洗港」の様子

7月に地元の銚子市漁業協同組合が周辺海域の漁場実態調査を開始。

今後3年間にわたって調べ、風車の周辺に魚が集まる「漁礁」を作るなど漁業との共存共栄をめざしていくという。
調査を行うのは「渋谷潜水工業」(本社は神奈川県平塚市)で、5月から開始している。
渋谷潜水工業は長崎県五島市沖の「浮体式」洋上風力発電事業でも調査をしている。
五島では漁礁を設置し新たな漁場を作った実績もあり、「着床式」は銚子が最初で、更なる成果を生みたいと意気込む。
今回の調査は事業体の基金が活用される。
銚子市は、漁業との共生と景観の保全も重視している。

*記事の内容については、2022年7月7日朝日新聞ちば版より引用・参考にしました。

9月に銚子市沖洋上風力発電事業「発注業者説明会(陸上工事)」を開催。

12月に銚子市沖洋上風力発電事業「発注業者説明会(風車関連部材)」を開催。

名洗港は(洋上風力発電)整備港として着々と整備されています

「名洗港の概要」について千葉県のWEBに詳しく書いてありましたのでご紹介します。

【3.1 名洗港の概要】
・名洗港の背後地には、名洗臨海工業団地が立地し、水産品加工を中心と食品加工産業が集積している。
・屛風ヶ浦や犬岩は「銚子ジオパーク」の名所であり、豊かな自然を活かした観光資源に恵まれている。また、プレジャーボートの拠点である銚子マリーナ海水浴場などの海洋性レクリエーション施設が立地する。
・名勝および天然記念物として国に指定された「屛風ヶ浦」など、歴史ある自然景観の残る港湾である。
小型船舶の避難泊地を確保するための防波堤が整備されている。

*令和4年3月千葉県県土整備部港湾課「名洗港港湾計画の改定について 地方港湾審議会資料」より

下記の写真は2023年1月の名洗港の様子です。

銚子市名洗港2023年1月洋上風力関連工事風景2
銚子市名洗港2023年1月洋上風力関連工事風景2

看板によると、工事は名洗港整備に伴う被覆ブロック製作のため、令和4年11月から令和5年3月20日までの予定と書いてありました。

銚子市名洗港2023年1月洋上風力関連工事風景1
銚子市名洗港2023年1月洋上風力関連工事風景1

「銚子市沖洋上風力発電」は上記写真の中央右寄りの海上にあります。
小さくてスイマセン(~_~;)、沖合3kmのところにあるので結構遠いのです。

先行する「秋田県沖大規模洋上風力発電」

【大規模洋上風力、営業運転始まる 秋田県沖】
日本で初めての大規模な洋上風力発電所が(12月)22日、秋田県沖で営業運転を始めた。(中略)
大手商社の丸紅、大林組、東北電力など13社が出資してつくる秋田洋上風力発電(秋田市、AOW)が建設した発電所。
海面から羽根の先端までの高さが150メートルある風車が計33基、秋田港と能代港の沖合数百メートル~1キロ前後に立ち並び、まず能代港の風車20基が22日午前0時に営業運転を始めた。(中略)
投じた事業費は計約1千億円。風車1基当たりの発電能力は4200キロワットで、33基の合計で約14万キロワット。一般家庭約13万世帯分の電気がまかなえる。

*令和4年12月23日朝日新聞朝刊より引用

秋田県沖大規模洋上風力発電は「着床式」です。

銚子市洋上風力発電は、2028年9月の運転開始を目指して本格的に始動しました。
まずは名洗港の基礎・整備が始まり、2025年から送電線などの陸上工事、2027年から洋上工事に着手と予定されています。
どう銚子が変わっていくのか、とても楽しみです。

洋上風力発電事業の経過については逐次リポートしていきたいと思います。
このブログ内で洋上風力発電について色々記事を書いています。よろしかったら読んでみてください。
*最後までお読みいただきありがとうございました。