「妙福寺」藤まつり-臥龍の藤-銚子の名刹-駅近い緑の聖地

妙福寺は皇室、幕府との厚い信頼を結んできた。歴史と伝統ある銚子のお寺。
臥龍の藤が有名、藤棚が美しい。今回は妙福寺についての記事です。

海上山 妙福寺(みょうふくじ)

祈りの中に心の救いをかなえる緑の聖地

妙福寺-銚子市
妙福寺-大本堂-銚子市

住所:銚子市妙見町1465 
交通:JR総武本線 銚子駅から500m徒歩7分。
拝観:自由
拝観料:無料
御朱印授与時間:10~16時(12~13時を除く)

妙福寺-地図-銚子市(google mapより)
妙福寺-地図-銚子市(google mapより)

歴史と伝統

海上山妙福寺は正和3年(1314) 日蓮聖人の真弟子、中老僧日高聖人を開基とし、花園天皇の時代に大本山中山法華経寺三世「浄行院日祐聖人」によって開創された名刹です
※1314年は鎌倉時代末期から南北朝時代初期、以来710有余年を教えます。

現在の海上山妙福寺の姿は約33年の歳月を費やし完成したもの。 中御門帝(中御門天皇1701-37)の時以来、勅願の寺跡として表高十万石を与えられました。正面にある『枡形の石垣表門』は、その寺格を表したものです。

【勅願寺とは】、天皇の勅願によって鎮護国家・玉体安穏のため建立された寺。

妙福寺に残る「枡形

枡形(ますがた)とは、城の一の門と二の門との間の広く平らな正方形または長方形の地のこと。(ここで敵の進む勢を鈍らせる)

下記が枡形のまん中で撮った写真です。道の幅は6m位でクランクの形になっています。奥に階段がありこの階段から表面をすすみ大本堂に向かいます。

妙福寺-石垣表門-銚子市
妙福寺-石垣表門-銚子市

*二つの門は現在残されていませんが、想像するに、寺の正面に“一の門”があり、入ると両側に石積の塀がある坂道。突き当り、左へ折れて右に曲がり“二の門”があった。(まさに城に入るのを拒むような作り)
(*現在は銚子幼稚園への通用口として使われています。)

妙福寺は皇室、幕府との結びつきも有ったため、山内には高崎藩士が常時数十名が詰めて警護に当たっていました。
(*銚子は高崎藩の別封地でしたので、歩ける距離に“陣屋”がありました。)

妙福寺は一大法城の面目を備え、遠方からも老若男女が集まり盛えました。又教化も拡大し、 北総唯一の宗門弘通の道場として広く世に知られるようになりました。

東海鎮護の神 北辰妙見大菩薩「銚子の妙見様」

銚子の妙見様とは、妙見宮本殿に祀られる“北辰妙見大菩薩”。

尊像は聖徳太子(574-622)の御作と伝えられ、千葉県にゆかりの深い「源満仲公(-997)」が深く尊信し、のちに「源頼朝公(1147-1199)」、「豊臣秀吉公(1536-1598)」も尊崇した像。
江戸時代に入り、江戸城中から多古城主松平家に伝わり、 正徳5年(1715)に幕府や松平家などが発起人となり、“東海鎮護の妙見大士”として妙福寺に祀られた。

北極星を神格化した“北辰妙見大菩薩”は天下泰平、開運勝利、福利増進、除災得幸などの願いが成就するといわれ銚子の妙見様として慕われていています。

【源満仲・みつなか】平安中期の武将。経基の長子。鎮守府将軍。

妙福寺のお堂や拝殿など

*多数の参拝する場所があります。

「大本堂」享保年間(江戸時代中期1716-35)に造立された総欅造りの入母屋鋼瓦葺。*手前左側には“日蓮聖人御幼少像”があります。

「妙見宮本殿」一本の釘も使わず組込式の総欅権現造り。

「妙見宮拝殿」*再建されました。

妙福寺-妙見宮本殿-銚子市4月初め
妙福寺-妙見宮拝殿-銚子市4月初め

「七面堂」法華経信者を擁護する善神、七面大明神を祀る。
「正一位妙福稲荷堂」は火伏のお稲荷様
「浄行堂」「帝釈堂」「宝積稲荷堂」

「妙音弁財天」技芸上達・商売繁昌の願いをかなえてくれる。

妙福寺-妙音弁財天-銚子市4月初
妙福寺-妙音弁財天-銚子市4月初

「宝聚殿」「平川龍神堂」には妙見宮の二百貫神興が納められている。
「慈母観音水子供養塔」水子を供養する 。
「大龍神堂(六角御堂)」大変な神通力をもつ大龍神をお祀りする。

「龍神御瀧」(平成18年落成)は、自己鍛錬・ 修行の道場。 

妙福寺-龍神瀧-銚子市
妙福寺-龍神瀧-銚子市

臥龍の藤

花房が1.5メートルにも達する大藤棚

4本ある藤棚のうち800年をこえる大木は「臥龍(がりゅう)の藤」と言われる。

下は4月上旬の「臥龍の藤」根元の写真です。

妙福寺-臥龍の藤-銚子市4月
妙福寺-臥龍の藤-銚子市4月

4月下旬に撮った「臥龍の藤」写真です。
藤まつり直前の様子です。

妙福寺-臥龍の藤-4月下旬-1-銚子市
妙福寺-臥龍の藤-4月下旬-1-銚子市

この藤は「野田藤」と呼ばれる種類のもので、当山がこの位置に法城を築いた頃、平山家(南朝方の忠臣)等の力添えにより京都御所内に植えられておったこの藤を、京都から川下りで大阪湾に運び、船便で銚子へ廻航して移植されたものです。樹令は樹医山野忠彦氏によれば、やはり750有余年を閲する古木と断定しておられます。
毎年5月になると、長さ5尺(約1.5メートル)余りの見事な「紫の花のすだれ」をみせてくれます。根元が龍のねている姿に似ていることから「臥龍の藤」と呼ばれ、訪れる方々から親しまれております。

(妙福寺「臥龍の藤」立て看板より)

【野田藤(のだふじ)】は、マメ科フジ属のつる性落葉木本(日本固有種)で、長い花房(30〜100cm)と「右巻き」のつるが特徴。
摂津国西成郡野田村(現在の大阪市福島区野田地域)が発祥とされる。

藤まつり

大藤棚は毎年4月末になると満開になります。
4月末には例年「藤まつり」が開かれます

藤のシーズンは、4月下旬から5月中旬です。
「臥龍の藤」は、18時から20時までライトアップするとのこと。

*(混雑が予想されます)妙福寺には参拝者用の無料駐車場はありません。
車で来る場合には銚子駅前や近隣の有料駐車場に停めて、お寺には徒歩で来場されることをお勧めします。

下記は数年前に撮った写真になります。(境内です)

妙福寺の藤-銚子市-2
妙福寺の藤-銚子市-2

*日限定でキッチンカーが出店されるようです。
(お寺の掲示物より)

2026年、妙福寺藤まつり
2026年、妙福寺藤まつり

最新の情報については、妙福寺さんのHPにて確認してください。
こちらからアクセスできます。(別窓にて外部サイトにつながります)
(*お寺のX、インスタグラム、Youtube もあるようです。)

妙福寺は銚子駅に近いのですが、緑豊か・静かな場所でした。
(同じ敷地内には“銚子幼稚園”があります)

夏にはセミが鳴き、カブトムシなどを見かけることもあるとのこと。近くに樹液を出す木があるのでしょうか。

緑豊かな妙福寺を巡り参拝しました。美しい藤をじっくり鑑賞しました。
二季の間のひととき、いい小旅行でした。

近くまで来ましたら寄ってみてはいかがでしょうか。
*記事内のお寺の説明は、「妙見宮 妙福寺」パンフレットより引用・参考にしました。最後までお読みいただきありがとうございました。