エンジンは“作家の心の中”にある?。
エンジンとは「内的な衝動」だというので、
持っている書きたいという欲求だったり、楽しさを原稿用紙の上に表現し他の人に伝えたい欲求だったりするのだろう。
村上さんは別のページで言いかえています。
P111
「自由でナチュラルな感覚こそが、僕の書く小説の根本にあるものです。それが起動力になっています。車に例えればエンジンです」と言っている。
エンジンが燃料としているのは、作家のメモ・記憶・思い?
燃料を考えた。
燃料はマテリアルだろうと勝手に思っていたのだが違うようだ。
溶かしたマテリアルが燃えて煙になってしまっては、意味も無くなってしまうし、元も粉もない。
マテリアルは素材として、人それぞれの記憶の中に生きているもの。
としたら燃やしてはいけない。
マテリアルは小説の中で混ざり合っていくことで色が生まれるとした方がいいだろう。
新たなイメージ(全体的なテーマ)が生まれる。
村上さんは本の中で、
P111
「あらゆる表現作業の根幹には、常に豊かで自発的な喜びがなくてはなりません」と言っている。
これが燃料らしきものか?
【燃料とは】ここまでのまとめ
燃やすのは作家の「豊かで自発的な喜び」である。
例えば絵をかいていく途中で「色を混ぜること・キャンパスに塗ることで得るわくわく感」。
これが燃料ではないだろうか。
*次のページで、オリジナリティとキャラクターの関係について考えました。